幸福度と女性のキャリアー看護師の仕事の幸福度とは?
女性のキャリアを考えた時に、やりがいと給与等の条件についていろいろな視点で考えることが重要です。
ただ、やりがいだけで給与が低いということでは生活していけない、なんてこともあると思いますし、どこかで自分がやっていることの価値が低いのかもしれない、なんて感じてしまうかもしれません。
一方、給与が高い仕事がなんでもいいのか?というと、そうでもなかったりしますよね。
仕事を探す際、あるいは、今後の仕事におけるキャリアを考える時に、やりがいや給与などの条件だけではない視点を持つとよいかもしれません。
今回考えてみるのは、幸福度という視点です。
ただ、やりがいだけで給与が低いということでは生活していけない、なんてこともあると思いますし、どこかで自分がやっていることの価値が低いのかもしれない、なんて感じてしまうかもしれません。
一方、給与が高い仕事がなんでもいいのか?というと、そうでもなかったりしますよね。
仕事を探す際、あるいは、今後の仕事におけるキャリアを考える時に、やりがいや給与などの条件だけではない視点を持つとよいかもしれません。
今回考えてみるのは、幸福度という視点です。
1 給与が上がれば幸福度は上がるのか?
例えばバイトを探す時、就職先を探す時、転職先を比較検討する時に、給与の多寡について気にならない人はいないでしょう。
また、仕事に就いている場合は、時給や月給が上がっていくかどうか、ボーナスがどう支給されるかどうか、については大きな関心事になります。
給与や時給が上がれば、自分の仕事が評価されているということで、嬉しい気持ちになりますし、生活に余裕が生まれることもあると思います。
しかし、実はフロリダ大学が行ったメタ分析では、幸福度と給与の多さには関連性がほぼないという結果が報告されています。
様々な文化、国の異なる研究を集めて分析する方法を取っているため、比較的普遍的な結果であると言えます。
つまり、給与が高い・低いで幸福度はほぼ変わらないというのが、統計学的に見た結果であるということです。
もちろん、統計学的に話されていることが全てではないものの、大きな傾向としてとらえてみることは必要でしょう。
日本で行われた調査(内閣府「満足度・生活の質に関する調査」)では、世帯年収が300~500万円を過ぎたあたりから、急に満足度が上がりにくくなる傾向が出ています。
また、日本だけでなく140か国の収入と幸福度を調べた研究(2010年発表)では、年収が400~430万円を越えた場合、そこからさらに幸福度を5%上げるのに倍以上の年収増加が必要だという結果が出ています。
こう見ると、幸福度ということをキーワードとして考えると、収入の多い・少ないというのは必ずしも重要でないということが判ります。
また、仕事に就いている場合は、時給や月給が上がっていくかどうか、ボーナスがどう支給されるかどうか、については大きな関心事になります。
給与や時給が上がれば、自分の仕事が評価されているということで、嬉しい気持ちになりますし、生活に余裕が生まれることもあると思います。
しかし、実はフロリダ大学が行ったメタ分析では、幸福度と給与の多さには関連性がほぼないという結果が報告されています。
様々な文化、国の異なる研究を集めて分析する方法を取っているため、比較的普遍的な結果であると言えます。
つまり、給与が高い・低いで幸福度はほぼ変わらないというのが、統計学的に見た結果であるということです。
もちろん、統計学的に話されていることが全てではないものの、大きな傾向としてとらえてみることは必要でしょう。
日本で行われた調査(内閣府「満足度・生活の質に関する調査」)では、世帯年収が300~500万円を過ぎたあたりから、急に満足度が上がりにくくなる傾向が出ています。
また、日本だけでなく140か国の収入と幸福度を調べた研究(2010年発表)では、年収が400~430万円を越えた場合、そこからさらに幸福度を5%上げるのに倍以上の年収増加が必要だという結果が出ています。
こう見ると、幸福度ということをキーワードとして考えると、収入の多い・少ないというのは必ずしも重要でないということが判ります。
2 給与アップと幸福度
とはいっても、給与アップとなれば、「うれしい!」と感じる方は多いのではないでしょうか。
その「うれしい!」を元に考えれば、幸福度が上がるのではないか、というのはすごく当然のことのように思います。
これも実は研究で証明されています。この給与が上がって嬉しいという気持ちは、通常1年で下がり始め、3年もたてば元通りになるということになるそうです。
つまり、例えばなかなか採用が見つからない企業も、給与を高くしたり、福利厚生などを整えて人を雇ったとしても、その効果は1-3年しか持たないということを指しますし、転職した、就職した側からしても、その期間は幸福だと感じても、それ以上給与が上がったということについて得られる幸福は継続しないということなのです。
この給与アップについては、絶対的な額の問題でもなく、周囲との比較によっても効果が異なってくるということもわかっています。
例えば、周囲より評価されて給与が上がった、ということの方が、皆で一緒に給与が上がったというような定期昇給より喜びが大きいのです。
一方、女性特有とも言ってよいのですが、インポスター症候群といって、評価をされることを周囲を欺いていると感じてしまう傾向を持っている方々がいらっしゃいます。そういった方は、単純に幸福を感じるというよりは、幸福と裏腹な気持ちを抱えることもあるかもしれません。
給与が上がることは幸福度を確かに一時的に上げますが、持続的に幸福度を上げて、幸せだと感じながら仕事をしていくためには、1-3年くらいのスパンで一定程度以上の昇給が必要ですし、その昇給の成果を上げるために必要な時間、労力、資格取得などのコストなどを考えると、「お金だけでは割に合わないのではないか」という気持ちが出てきてしまうのかもしれません。
その「うれしい!」を元に考えれば、幸福度が上がるのではないか、というのはすごく当然のことのように思います。
これも実は研究で証明されています。この給与が上がって嬉しいという気持ちは、通常1年で下がり始め、3年もたてば元通りになるということになるそうです。
つまり、例えばなかなか採用が見つからない企業も、給与を高くしたり、福利厚生などを整えて人を雇ったとしても、その効果は1-3年しか持たないということを指しますし、転職した、就職した側からしても、その期間は幸福だと感じても、それ以上給与が上がったということについて得られる幸福は継続しないということなのです。
この給与アップについては、絶対的な額の問題でもなく、周囲との比較によっても効果が異なってくるということもわかっています。
例えば、周囲より評価されて給与が上がった、ということの方が、皆で一緒に給与が上がったというような定期昇給より喜びが大きいのです。
一方、女性特有とも言ってよいのですが、インポスター症候群といって、評価をされることを周囲を欺いていると感じてしまう傾向を持っている方々がいらっしゃいます。そういった方は、単純に幸福を感じるというよりは、幸福と裏腹な気持ちを抱えることもあるかもしれません。
給与が上がることは幸福度を確かに一時的に上げますが、持続的に幸福度を上げて、幸せだと感じながら仕事をしていくためには、1-3年くらいのスパンで一定程度以上の昇給が必要ですし、その昇給の成果を上げるために必要な時間、労力、資格取得などのコストなどを考えると、「お金だけでは割に合わないのではないか」という気持ちが出てきてしまうのかもしれません。
3 仕事の幸福度を上げるのは何か?
給与の多寡で、幸福度は測れない、また、給与が上がっても得られる幸福度は一時的である、という話をしてきました。
そうすると、「給与を求めてはいけないのか」なんて感じる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、同じ仕事、同じ条件等であれば、給与が高い方を選ぶことは必要ですし、非常に合理的であると思います。一方、それだけで職業を選択しても総じて人を幸せにはしてくれないわけです。
正社員であれば、1日8時間ほどの時間を仕事に費やすわけですし、それは1日24時間の中で起きている時間のかなり多くの部分を占めますので、その仕事の幸福度が高いことは、生活の幸福度を高めるでしょう。
それを考えた時に、看護師という仕事の満足度や幸福度が高いことは非常に重要です。
では、満足度を高くする要因というのは、どういったものがあるでしょうか。
実は、満足度の高い仕事というのはどういう仕事かという調査もされています。これは、シカゴ大が2007年に行った研究で、3万人のデータを解析していますが、そこで満足度を高めるとされていたのが、「タスク重要性」のある仕事ということでした。
これはどういうことかというと、自分が行ったことが他者に貢献しているかということを指しています。
もちろん、他者に貢献しない仕事というものは基本的にないわけですが、より可視化され、意識しやすい仕事は、満足度の高い仕事としてランキングされています。
看護師は、どうでしょうか。直接患者さん、利用者さんと触れ合い、様々な観点からサポートをする職業です。分野も多岐に渡り、看護師という職業を知らない人は一人もいないでしょう。
入院すれば、あるいは通院すれば必ずお世話になる職種でもあります。感情労働と呼ばれ、不規則勤務も多いことから、過酷な現場として話題になりやすいですが、それでも幸福度の高い仕事であるということが科学的に証明されています。
目の前の人(患者さん、利用者さん、その家族)に直接貢献できるという意味で、看護師という仕事は非常にタスク重要性も高く、それゆえ満足度を高められる仕事であると言えるかもしれません。
一度、ご自身の仕事を振り返ってみて、何が自分にとって重要なものであるのかを確認していく作業も重要になります。
★ご相談はお気軽にお寄せください
そうすると、「給与を求めてはいけないのか」なんて感じる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、同じ仕事、同じ条件等であれば、給与が高い方を選ぶことは必要ですし、非常に合理的であると思います。一方、それだけで職業を選択しても総じて人を幸せにはしてくれないわけです。
正社員であれば、1日8時間ほどの時間を仕事に費やすわけですし、それは1日24時間の中で起きている時間のかなり多くの部分を占めますので、その仕事の幸福度が高いことは、生活の幸福度を高めるでしょう。
それを考えた時に、看護師という仕事の満足度や幸福度が高いことは非常に重要です。
では、満足度を高くする要因というのは、どういったものがあるでしょうか。
実は、満足度の高い仕事というのはどういう仕事かという調査もされています。これは、シカゴ大が2007年に行った研究で、3万人のデータを解析していますが、そこで満足度を高めるとされていたのが、「タスク重要性」のある仕事ということでした。
これはどういうことかというと、自分が行ったことが他者に貢献しているかということを指しています。
もちろん、他者に貢献しない仕事というものは基本的にないわけですが、より可視化され、意識しやすい仕事は、満足度の高い仕事としてランキングされています。
看護師は、どうでしょうか。直接患者さん、利用者さんと触れ合い、様々な観点からサポートをする職業です。分野も多岐に渡り、看護師という職業を知らない人は一人もいないでしょう。
入院すれば、あるいは通院すれば必ずお世話になる職種でもあります。感情労働と呼ばれ、不規則勤務も多いことから、過酷な現場として話題になりやすいですが、それでも幸福度の高い仕事であるということが科学的に証明されています。
目の前の人(患者さん、利用者さん、その家族)に直接貢献できるという意味で、看護師という仕事は非常にタスク重要性も高く、それゆえ満足度を高められる仕事であると言えるかもしれません。
一度、ご自身の仕事を振り返ってみて、何が自分にとって重要なものであるのかを確認していく作業も重要になります。
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