女性のキャリアに役立つ転職時に一番必要なコツとは?
女性がキャリアを築いていくにあたり、学ぶことを続ける方はいらっしゃると思います。
しかし、実際に日常生活を送りながら、学び続けるは難しいと感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
特に、キャリア形成が佳境に入るミドル層の方には、この学びについて知っておいていただきたいと思っています。
しかし、実際に日常生活を送りながら、学び続けるは難しいと感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
特に、キャリア形成が佳境に入るミドル層の方には、この学びについて知っておいていただきたいと思っています。
1 社会人が学ぶということ
皆さんは、平均すると毎日どのくらいの時間を学びに費やしていますか?もちろん、学びの定義はなかなか一定しないかもしれませんが、自身が「学び」と思っているものを毎日どのくらい積み重ねているか、で考えてみてください。
ちなみに、日本人の平均は6分と言われています。(総務省実施、社会生活基本調査より)
どうですか?6分ってすごく短い印象がありませんか?
そもそも、日本は諸外国に比べて「学びなおし」が非常に低い国なんです。
例えば、社会人になってから、再度学校に入学するようなことが少ない。
ただ、これは数字のトリックがあって、学びつづけている人が非常に少ないため平均すると6分になってしまいますが、学び続けている人については、160分になるという計算もあります。これらは、どういう母集団にどのような調査をするかで結果が変わってしまうので、単純に比較をすることはできません。
しかし、ほとんどの人が学び続けていなくて、1日平均6分以上学び続けることができれば、数字上は簡単に平均以上になれるということになります。
1日に6分でなくても、例えば月3日に1時間ずつでもいいでしょう。
このくらいの時間であれば、何とか捻出できそうだと思える人は増えるかもしれませんね。
これは、一つの会社で働き続ける終身雇用制度が「その会社で通用しさえすればよい」という成功例を作ってきてしまっているからではないかと思います。
ちなみに、日本人の平均は6分と言われています。(総務省実施、社会生活基本調査より)
どうですか?6分ってすごく短い印象がありませんか?
そもそも、日本は諸外国に比べて「学びなおし」が非常に低い国なんです。
例えば、社会人になってから、再度学校に入学するようなことが少ない。
ただ、これは数字のトリックがあって、学びつづけている人が非常に少ないため平均すると6分になってしまいますが、学び続けている人については、160分になるという計算もあります。これらは、どういう母集団にどのような調査をするかで結果が変わってしまうので、単純に比較をすることはできません。
しかし、ほとんどの人が学び続けていなくて、1日平均6分以上学び続けることができれば、数字上は簡単に平均以上になれるということになります。
1日に6分でなくても、例えば月3日に1時間ずつでもいいでしょう。
このくらいの時間であれば、何とか捻出できそうだと思える人は増えるかもしれませんね。
これは、一つの会社で働き続ける終身雇用制度が「その会社で通用しさえすればよい」という成功例を作ってきてしまっているからではないかと思います。
2 ミドル層の学びの注意点
ミドル層になってくると、現在の自分の状況や見通しも立ってきて、自分の限界なんかも見えてきたり、現状への不満も出てくるのではないかと思います。
そうなると、その現状を変え、さらに可能性を高めるために少しでも学んでやっていこう、という意欲的な方々も出てきますし、場合により、転職をする、という選択肢を持つこともあると思います。
しかし、現状の日本では、転職は明るいものだけではありません。
年により変動はありますが、特に大企業での転職は、平均として生涯賃金を減らすことになることが多いと言われています。
もちろん、成功者もいるため、一概に転職すると損をするとは言えませんが、この転職に関しては、どうしても生存者バイアスがかかりやすく、耳に入る情報は成功者のものが多いので、「転職すれば今よりももっとよくなるのでは」と思う人は多いようです。
一方、この年齢では転職できないと思い込むことも、自分のキャリアの幅を狭めてしまうかもしれません。
なので、ミドル層の方々は特に、やみくもに転職をゴールにしたキャリア形成プランを立てないように注意していただきたいと思います。
自分らしいキャリア形成には、転職は選択肢の一つになりますが、やはり全てではないのです。
そうなると、その現状を変え、さらに可能性を高めるために少しでも学んでやっていこう、という意欲的な方々も出てきますし、場合により、転職をする、という選択肢を持つこともあると思います。
しかし、現状の日本では、転職は明るいものだけではありません。
年により変動はありますが、特に大企業での転職は、平均として生涯賃金を減らすことになることが多いと言われています。
もちろん、成功者もいるため、一概に転職すると損をするとは言えませんが、この転職に関しては、どうしても生存者バイアスがかかりやすく、耳に入る情報は成功者のものが多いので、「転職すれば今よりももっとよくなるのでは」と思う人は多いようです。
一方、この年齢では転職できないと思い込むことも、自分のキャリアの幅を狭めてしまうかもしれません。
なので、ミドル層の方々は特に、やみくもに転職をゴールにしたキャリア形成プランを立てないように注意していただきたいと思います。
自分らしいキャリア形成には、転職は選択肢の一つになりますが、やはり全てではないのです。
3 一番重要なのは、学ぶことではなく、学んだことを捨てるコト
もう一つ、ミドル層がはまりやすい学びの罠に「アンラーニング(学習棄却)を行わないこと」があると報告されています。
これは、立教大学の中原教授が提唱されていますが、ミドル層は転職したとしても、以前の企業や経験で得た知識・経験・技術がそのまま次の職場でも役立つと思ってしまう、役立てたいと思うところがあり、新しい組織になじめなくなってしまい、転職が思った通りの結果に至らないということでした。
新しい組織になじみ、成果を出すためには、アンラーニングをする気概も必要であるということです。
普段、私は医療機関に勤めていますが、「新しい気持ちで学びなおそう」、「前の組織の話は求められたら言おう」くらいの心意気がある方の方が中途採用でうまくいっているというのは、非常に思い当たるところがあります。
自分の組織に転職してきて、いつまでも「前の職場ではこうだった、この組織はここがおかしい」なんて言っている人がその組織になじめるでしょうか。よいか悪いかは別にして、むしろ悪循環に陥ってしまうということは、想像に難くないのではないでしょうか。
転職した時には、以前の職場との大きなギャップがある場合はむしろ思い切りよく、アンラーニングを行えるのかもしれません。
私自身も転職を経験していますが、前の職場の知識・技術がそのままではほとんど生かせない場にいったことで、「アンラーニング」をするまでもなく、組織になじんでいくための手順が踏めましたが、このアンラーニングというのは、痛みも伴うので、通常非常に難しいことだと思っています。
アンラーニングが行われにくいということを、行動経済学で表すと、サンクコスト・バイアスと言います。
サンクコストは埋没した費用という 意味で、過去に支払った費用や努力のうち、 戻ってこないもののこと指します。築いてきた知識・技術がサンクコストになってしまい、バイアスがかかることで、それを捨てる選択肢が取れないということになります。
自分が時間をかけてきただけ、サンクコストは大きくなり、よりバイアスを強くしてしまいます。
ミドル層になれば、余計に今まで築いてきたものが大きいですから、それを捨てて転職するよりは、生かせるところに転職したいと思うのが普通ですし、なのに転職しても結局アンラーニングが必要と言われると、がっかりしてしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし、アンラーニングといっても、全て捨てる必要性はなく、「新しく学ぶために一旦置いておく」くらいのつもりであれば、できるかもしれないと思われる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
学ぶことも、学んだことを捨てることも、どちらも労力や勇気がいることですが、そういった意識を持つだけで、ちょっと普段の心持ちが変わってきます。
6分だったらできそうだ、転職後(あるいは転属後)、少しだけ「前の自分は置いておいて、新しいことを学ぶ」ことであればできそうだ、と思っていただいて、少しでも今日からの皆さんの学びが深まっていけばよいな、と思いました。
この記事を読むのは数分でできると思いますが、「アンラーニング」「サンクコストバイアス」「行動経済学」なんて普段はそこまで聞かないような言葉を目にしたのではないでしょうか。
是非、上記3つの単語をネット検索してみてください。
これで本日の6分は完了です。
これは、立教大学の中原教授が提唱されていますが、ミドル層は転職したとしても、以前の企業や経験で得た知識・経験・技術がそのまま次の職場でも役立つと思ってしまう、役立てたいと思うところがあり、新しい組織になじめなくなってしまい、転職が思った通りの結果に至らないということでした。
新しい組織になじみ、成果を出すためには、アンラーニングをする気概も必要であるということです。
普段、私は医療機関に勤めていますが、「新しい気持ちで学びなおそう」、「前の組織の話は求められたら言おう」くらいの心意気がある方の方が中途採用でうまくいっているというのは、非常に思い当たるところがあります。
自分の組織に転職してきて、いつまでも「前の職場ではこうだった、この組織はここがおかしい」なんて言っている人がその組織になじめるでしょうか。よいか悪いかは別にして、むしろ悪循環に陥ってしまうということは、想像に難くないのではないでしょうか。
転職した時には、以前の職場との大きなギャップがある場合はむしろ思い切りよく、アンラーニングを行えるのかもしれません。
私自身も転職を経験していますが、前の職場の知識・技術がそのままではほとんど生かせない場にいったことで、「アンラーニング」をするまでもなく、組織になじんでいくための手順が踏めましたが、このアンラーニングというのは、痛みも伴うので、通常非常に難しいことだと思っています。
アンラーニングが行われにくいということを、行動経済学で表すと、サンクコスト・バイアスと言います。
サンクコストは埋没した費用という 意味で、過去に支払った費用や努力のうち、 戻ってこないもののこと指します。築いてきた知識・技術がサンクコストになってしまい、バイアスがかかることで、それを捨てる選択肢が取れないということになります。
自分が時間をかけてきただけ、サンクコストは大きくなり、よりバイアスを強くしてしまいます。
ミドル層になれば、余計に今まで築いてきたものが大きいですから、それを捨てて転職するよりは、生かせるところに転職したいと思うのが普通ですし、なのに転職しても結局アンラーニングが必要と言われると、がっかりしてしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし、アンラーニングといっても、全て捨てる必要性はなく、「新しく学ぶために一旦置いておく」くらいのつもりであれば、できるかもしれないと思われる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
学ぶことも、学んだことを捨てることも、どちらも労力や勇気がいることですが、そういった意識を持つだけで、ちょっと普段の心持ちが変わってきます。
6分だったらできそうだ、転職後(あるいは転属後)、少しだけ「前の自分は置いておいて、新しいことを学ぶ」ことであればできそうだ、と思っていただいて、少しでも今日からの皆さんの学びが深まっていけばよいな、と思いました。
この記事を読むのは数分でできると思いますが、「アンラーニング」「サンクコストバイアス」「行動経済学」なんて普段はそこまで聞かないような言葉を目にしたのではないでしょうか。
是非、上記3つの単語をネット検索してみてください。
これで本日の6分は完了です。