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20歳代女性のキャリア形成のススメ~資格を持っていなくてもできることとは?~

20歳代女性のキャリア形成のススメ~資格を持っていなくてもできることとは?~

20歳代女性のキャリア形成のススメ~資格を持っていなくてもできることとは?~

キャリアの世界には753の法則というものがあります。
どういうものかというと、大卒、高卒、中卒の順で就職3年の離職率を指しています。つまり、中卒で7割、高卒で5割、大卒で3割の方が、最初の就職から3年以内に離職をしているのです。

これをどう見るかはなかなか難しい部分もありますが、その時点で自分にあった職業、自分がやっていきたい職業や会社に就職していくことがいかに難しいか、ということが言えると思います。

逆に、この最初の離職の時点ではおそらく皆さん、10代、20代ということになりますので、最初のキャリアの転換点を迎える方はかなり若い方も多いとも言えます。このキャリアの転換点をどのように乗り越えたらよいのか、について考えていきたいと思います。

1 若い世代の圧倒的強み

若い世代の方の圧倒的な強みは、何と言ってもそのポテンシャルが高いことです。

そして、新卒の年代でもあり、転職市場ではまだまだ若手の20代。ポテンシャルを活かしての転職も可能です。しかし女性はライフイベントも見据えて、20代で転職を考える必要があります。

将来を見据えて長く働き続けられる仕事を見つけたい、未経験からでも正社員転職に成功したいなど希望も多くあるでしょう。

転職市場においての20代は需要が高く、未経験でも正社員転職に成功する確率が高いといえます。

まずは、20代女性の転職状況についてみていきましょう。総務省統計局による2020年の「労働力調査」によると、転職者数が最も多いのは子育てが落ち着くタイミングでもある40代後半〜50代前半、次いで多いのが20代後半です。20代後半〜30代前半は結婚や妊娠などの第一次ライフイベントが発生しやすい年齢層であることが、転職者数の多さに関係していると考えられます。

では、どのような時に転職を考えるのでしょうか?同じ調査の中であげられているのは、以下の項目になります。

・労働時間、休日等の労働条件が悪い
・職場の人間関係が良くなかった
・給料等収入が少ない
・契約の満了
・仕事の内容に興味を持てない
・能力、個性、資格を生かせなかった
・会社の将来が不安
・会社都合
・結婚
・出産、育児

20代女性は、労働条件や環境が理由で転職している割合が多い点が特徴です。20代は転職市場では売り手にあるため、労働条件や環境の悪さを転職で解決するのも1つの方法といえるでしょう。

20代前半は新卒入社から年数が浅く、「第二新卒」として中途とは別枠の転職になるケースも多くあります。第二新卒はポテンシャルの高さが買われ、未経験業種・職種に転職しやすい点が特徴です。20代前半の中でも25・26歳の半ばは求人によっては第二新卒として扱われず、経験やスキルが問われる場合があります。ですが、やはり20代半ばまではポテンシャルが重視され、未経験でも異業種に転職しやすいといえます。

一方、20代後半は20代前半・半ばと比べると専門的な知識・スキルが求められる傾向にありますが、30代以上に比べると、まだまだポテンシャルが重視される年代です。売り手市場にある20代だからこそ、より良い条件で転職を成功させたい場合は積極的に行動してみてください。

★ご相談はお気軽にお寄せください

2 未経験での転職ができる強みを発揮しよう

20代女性はライフイベントを視野に入れて、将来性があり長く続けられる仕事を探している方も多いでしょう。ここではその条件を満たし、かつ未経験・スキルなしで正社員転職しやすい5つの職種をご紹介します。

事務職は、女性に人気の職種の1つ。ひとくちに事務職と言っても、以下のようにさまざまな種類があります。

・一般事務
・総務
・経理
・営業事務
・医療事務
・介護事務
・秘書 など

データ入力や資料作成を行う一般事務や営業事務は未経験でも始めやすい点がメリットですが、専門知識・スキルが必要ない点で給料・キャリアアップしにくい点がデメリットになります。ここでは、ポータブルスキルの構築が大きなカギになってくるでしょう。

その中で専門知識・スキルを身につけ、将来的にキャリアアップを目指しながら働きやすい事務職としておすすめなのが医療事務です。医療事務は窓口業務だけでなく、診療報酬明細書に関わるレセプト業務があります。レセプト業務は専門知識・スキルが必要ですが、未経験・スキルなしでも十分に身につけられます。そして医療機関という特性上どの地域にも働き口があるため、結婚などを機に引っ越しても仕事が見つけやすい点が強みになっています。

次に、介護職です。高齢社会に伴い、介護職は今後も需要の衰えない職種です。40〜50代がメイン層として活躍していることから、若手の20代は重宝されます。

介護職は未経験・無資格からでも転職でき、キャリアパスや資格取得が明確であることからキャリアアップしやすい点が特徴です。勤続年数が長いほど給料も上がる傾向にあり、20代から介護職に就き資格取得なども目指すことで将来的に安定した給料が得やすい点が魅力です。女性が多い職場であることからライフイベントに理解がある職場も多く、その点を踏まえても働きやすい環境といえます。

看護助手は、未経験・無資格から転職できる看護職です。病院内の配属先によって異なりますが、主な仕事内容は患者さんの身の回りのお世話や看護師のサポートになります。専門的な医療行為には携わりませんが、医療現場は人手不足が課題であることから、看護師や准看護師をサポートする看護助手は重宝される存在です。病院によっては、看護師よりも看護助手の方が足りなくて確保が大変、ということもあります。

雇用形態も幅広く、ライフスタイルの変化に合わせて正社員からパートなどに切り替えることもできます。看護助手として培ったスキルや経験は介護職や看護師、准看護師を目指す土台にもなり、将来のキャリア選択肢が増える点でもおすすめの職種です。看護師等が少ないため、介護経験や看護助手経験がある方に声をかけ、病院がバックアップをしながら資格取得をしていけるケースもまだ結構見られますので、働きながら資格取得を目指して行ける点は非常に大きな強みになるでしょう。

保育補助は、未経験・無資格から転職できる保育職です。働く女性が増えたことで保育園需要が高まる一方、保育士不足が課題となっています。数年前に話題になった「保育園落ちた、日本死ね」という発信にも象徴されるように、人材不足がまだまだ解消されない分野になります。
保育補助は保育士の負担軽減・離職防止の役割を持ち、保育園の運営を円滑にするためにも重要な存在です。子供が好きな方はやりがいを持って仕事に取り組め、将来の育児スキルを身につけることもできます。パートやアルバイトの求人も多いため、将来的に育児と仕事を両立させたい方にもおすすめの職種です。

最後に、事務職と類似する職業ではありますが、カスタマーセンターなどの電話での問い合わせ対応業務があります。テレフォンアポイントメントなどの営業的な業務内容の仕事もありますが、カスタマーセンターの場合は、かかってきた問い合わせに対して対応していく業鵜になっています。コロナ禍の影響もあり、対面でなくインターネットを介した売買などが増えている中で、このカスタマーセンター等での問い合わせ対応については非常に重要な役割を担っています。

非常に多くの求人が出ているため、未経験でも飛び込みやすい上、座って対応するため、体力に自信がない方でもチャレンジしやすい職業です。

転職市場で需要の高い20代は、未経験からでも転職しやすい点がメリットです。今回紹介した職種は女性が多く、女性特有のライフイベンにも理解のある職場が多い点が特徴です。専門的な知識・スキルも身につきやすいため、将来的に長く働き続けることもできます。転職しやすい20代だからこそ、積極的に転職活動に臨んでみましょう。

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