年齢を重ねてからキャリアアップとして効果がわかる3つの習慣
現在、ビジネスの最前線で活躍し続けている5%社員は、いったいどのような20代を過ごしたのでしょうか?
前回に引き続き、クロスリバー社の調査した結果が書かれている書籍のお話をご紹介しながら、年齢を重ねてからキャリアアップとしての効果として現れてくる習慣についてご紹介したいと思います。
この本自体がとても面白い本ですので、興味がわいた方は、是非本を手に取ってみてください。各社の5%社員の行動を調査、ヒアリングをすることでわかった「意外な共通点」になります。
前回に引き続き、クロスリバー社の調査した結果が書かれている書籍のお話をご紹介しながら、年齢を重ねてからキャリアアップとしての効果として現れてくる習慣についてご紹介したいと思います。
この本自体がとても面白い本ですので、興味がわいた方は、是非本を手に取ってみてください。各社の5%社員の行動を調査、ヒアリングをすることでわかった「意外な共通点」になります。
1 自分の「弱さ」をさらけ出す
まずは、あなたが信頼している人について、思い出してみてください。
信頼する家族、パートナー、同僚、先輩、上司……そうした人たちはおそらくみな、自分の「弱さ」もあなたに対し開示してくれる人ではないでしょうか。
家族は、特に、お互いの「強み」と「弱み」を理解している。だからこそ、信頼し合えるのです。
若かりし頃、皆さんそうだと思いますし、私自身もそうでしたが、20代でまだ成熟していない方の中には、強がって自分の得意な部分、強い部分ばかり主張してしまうことがあります。マウントを取る、というのもそういう行動の表れだと思います。
20代から成果を出していた上位の社員は、なおさら自分の功績をアピールするような人々なのかと考えたところ、実際は逆でした。
むしろ、「自分の弱さ」を積極的に披露していたのです。
「自分に自信が持てないから、プレゼンが苦手なんです」
自虐、なんて言葉がありますが、弱みを見せてくれることで、人間らしさを感じたり、自分自身に手の内を見せてくれたりして、強いところばかりをアピールしてくる人よりも、安心して付き合えるということもあるのではないでしょうか。
これには「返報性の原理」が働いているとも言えます。
どういうことかというと、相手が腹を割って話してくれたら、自分もお返ししようと自己開示をしてくれる、ということです。そうして「腹を割って話せる相手」という地位を手に入れているのです。
たとえどんなにできる人でも、どんなに業務処理能力の高い人でも、一人でできることには限りがあります。
ましてや、多様化が進み、変化の激しい現代は、自分一人の力で成果を出し続ける、成功し続けることは至難の業ではないでしょうか。
複雑な課題をスピーディーに解決するには、チーム力が必要です。
チームメンバーの強みと弱みを掛け合わせて、個人では解決できない問題を解決していく必要があります。
「早くいきたければ一人で行け、遠くにいきたければみんなで行け」
これはアフリカのことわざだということですが、よく言ったものだと思います。
そんな現状を反映してか、トップ社員の71%が「自分の弱みを見せることに抵抗がない」と答えています。
若いときはもちろんのこと、年齢や経験を積んだ後も、「自分にできないこと」「弱点」を相手に見せることに躊躇せず、それでかえって周囲からの信頼を得ているのです。
出世競争や、キャリアアップを少しでもしていく中で、自分の弱みを周囲に見せるのは、-なことが多いイメージがあると思いますが、実は逆なんです。
誰しも、周囲に対して「優れた自分を見せたい」という気持ちがあるものです。
中には、入社して数年経ち、業務処理能力が上がったことで自信をつけ、それですっかりプライドが高くなってしまう人もいます。
プライドはときには必要になることもありますが、周囲のメンバーと切磋琢磨せっさたくましていく場合は、往々にして無駄になることのほうが多いものです。
プライドが高くて強がりな社員は、人に頼ることを嫌がります。しかし、本当に優秀な若手社員は人に頼ることが多く、同時に相手から頼られることも多いのです。
トップ社員の中には、「プライドは人を遠ざける。プライドを持っているのはダサい」と発言する人もいました。
ここからわかるように、20代では不要なプライドを捨てて弱さをさらけ出すことで、周囲と「頼り、頼られる」関係性を築いておくべきなのです。
信頼する家族、パートナー、同僚、先輩、上司……そうした人たちはおそらくみな、自分の「弱さ」もあなたに対し開示してくれる人ではないでしょうか。
家族は、特に、お互いの「強み」と「弱み」を理解している。だからこそ、信頼し合えるのです。
若かりし頃、皆さんそうだと思いますし、私自身もそうでしたが、20代でまだ成熟していない方の中には、強がって自分の得意な部分、強い部分ばかり主張してしまうことがあります。マウントを取る、というのもそういう行動の表れだと思います。
20代から成果を出していた上位の社員は、なおさら自分の功績をアピールするような人々なのかと考えたところ、実際は逆でした。
むしろ、「自分の弱さ」を積極的に披露していたのです。
「自分に自信が持てないから、プレゼンが苦手なんです」
自虐、なんて言葉がありますが、弱みを見せてくれることで、人間らしさを感じたり、自分自身に手の内を見せてくれたりして、強いところばかりをアピールしてくる人よりも、安心して付き合えるということもあるのではないでしょうか。
これには「返報性の原理」が働いているとも言えます。
どういうことかというと、相手が腹を割って話してくれたら、自分もお返ししようと自己開示をしてくれる、ということです。そうして「腹を割って話せる相手」という地位を手に入れているのです。
たとえどんなにできる人でも、どんなに業務処理能力の高い人でも、一人でできることには限りがあります。
ましてや、多様化が進み、変化の激しい現代は、自分一人の力で成果を出し続ける、成功し続けることは至難の業ではないでしょうか。
複雑な課題をスピーディーに解決するには、チーム力が必要です。
チームメンバーの強みと弱みを掛け合わせて、個人では解決できない問題を解決していく必要があります。
「早くいきたければ一人で行け、遠くにいきたければみんなで行け」
これはアフリカのことわざだということですが、よく言ったものだと思います。
そんな現状を反映してか、トップ社員の71%が「自分の弱みを見せることに抵抗がない」と答えています。
若いときはもちろんのこと、年齢や経験を積んだ後も、「自分にできないこと」「弱点」を相手に見せることに躊躇せず、それでかえって周囲からの信頼を得ているのです。
出世競争や、キャリアアップを少しでもしていく中で、自分の弱みを周囲に見せるのは、-なことが多いイメージがあると思いますが、実は逆なんです。
誰しも、周囲に対して「優れた自分を見せたい」という気持ちがあるものです。
中には、入社して数年経ち、業務処理能力が上がったことで自信をつけ、それですっかりプライドが高くなってしまう人もいます。
プライドはときには必要になることもありますが、周囲のメンバーと切磋琢磨せっさたくましていく場合は、往々にして無駄になることのほうが多いものです。
プライドが高くて強がりな社員は、人に頼ることを嫌がります。しかし、本当に優秀な若手社員は人に頼ることが多く、同時に相手から頼られることも多いのです。
トップ社員の中には、「プライドは人を遠ざける。プライドを持っているのはダサい」と発言する人もいました。
ここからわかるように、20代では不要なプライドを捨てて弱さをさらけ出すことで、周囲と「頼り、頼られる」関係性を築いておくべきなのです。
2 やる気をあてにせず「初動」が早い
5%社員は、20代のころから、先輩や上司に何かを依頼されたらすぐに行動に移しています。どんな仕事でも取り掛かる初動が早く、テキパキと依頼ごとをこなします。
というのは、タイミングを逃すとうまくいかなくなることに気づいていて、そのため、若いうちから意識して「すぐ行動に移す」ことを心掛けているのです。
逆に、伸び悩む若手社員は口先だけでなかなか動きません。何か理由をつけて先延ばししたり、熟慮している振りをしながら、周囲がどう動くかを確認してから、損がないように対応をしようとしたり……周囲にもいるのではないでしょうか。
ポイントは、「やる気の有無にかかわらず行動を開始する」ところにあります。
ある5%社員は、20代のころ、「仕事ルーティン」を作っていたそうです。仕事を始める前の儀式を習慣化していたのです。
たとえば、出社してコーヒーを飲んだらパソコンの電源を入れる。苦手な作業を開始するときは、大きく深呼吸し、すぐに取り掛かる。そのようにして自分の中の「仕事スイッチ」を入れていたそうです。
何故なら、やる気が出たら作業を開始するのでは、成果にムラが出てしまうからです。
やる気があってもなくても、お決まりの儀式をしたら反射的に作業を開始する。そのように「仕組み化」することで、やる気の有無にかかわらず初動が遅れることがないのです。
私自身、周囲の「仕事ができる諸先輩方」の若いころの話を聞いていると、共通しているところに「とにかく目の前にあることをやってみる」という発言が必ず出てきていました。中には、明らかに労多くして……というようなことも含まれていましたが、それでも「まずやってみる」と取り組まれていました。
というのは、タイミングを逃すとうまくいかなくなることに気づいていて、そのため、若いうちから意識して「すぐ行動に移す」ことを心掛けているのです。
逆に、伸び悩む若手社員は口先だけでなかなか動きません。何か理由をつけて先延ばししたり、熟慮している振りをしながら、周囲がどう動くかを確認してから、損がないように対応をしようとしたり……周囲にもいるのではないでしょうか。
ポイントは、「やる気の有無にかかわらず行動を開始する」ところにあります。
ある5%社員は、20代のころ、「仕事ルーティン」を作っていたそうです。仕事を始める前の儀式を習慣化していたのです。
たとえば、出社してコーヒーを飲んだらパソコンの電源を入れる。苦手な作業を開始するときは、大きく深呼吸し、すぐに取り掛かる。そのようにして自分の中の「仕事スイッチ」を入れていたそうです。
何故なら、やる気が出たら作業を開始するのでは、成果にムラが出てしまうからです。
やる気があってもなくても、お決まりの儀式をしたら反射的に作業を開始する。そのように「仕組み化」することで、やる気の有無にかかわらず初動が遅れることがないのです。
私自身、周囲の「仕事ができる諸先輩方」の若いころの話を聞いていると、共通しているところに「とにかく目の前にあることをやってみる」という発言が必ず出てきていました。中には、明らかに労多くして……というようなことも含まれていましたが、それでも「まずやってみる」と取り組まれていました。
3 抜群の「巻き込み力」
トップ社員はさらに、20代のうちに「巻き込み力」を身につけていたそうです。
仕事に慣れ、一人でいろいろなことが行えるようになる20代後半にさしかかると、新しい仕事をたくさん振られることでしょう。
処理能力の高い優秀な社員でも、それを一人で行い続けるのには限界があります。
それがわかっているトップ社員は、周囲のメンバーを巻き込み、チームで仕事をするスタイルを確立していたそうです。
例えば、託したメンバーが取り掛かりやすいように事前準備を整えたり、手順書を作ったりと、相手が取り組みやすい状態にしていたようです。
いきなり依頼せず、最初に相手のメリット、もしくは理由や背景を説明してから具体的な依頼をします。
そして最後に、相手の心理的なハードルを下げて、確実に動いてもらえるような一言を添えるのです。
つまり、より多くの人を巻き込もうと、常に「Win-Winの関係」を意識して行動する姿勢が身についているのです。
さらに、トップ社員は20代から「人を褒ほめること」も積極的に行っていました。
仕事を遂行することは、業務ですし、いわば「当たり前のこと」ですから、特段褒める必要はないよね、という方もいると思います。しかし、トップ社員は同期や同僚、ときには上司や先輩も上手に褒めていたのです。相手を心地よくさせながら、うまく巻き込んでいるのです。
褒めるのにも技術があり、効果的だと考えているのは「伝え聞き」です。
たとえば、直接「〇〇さんが休みの時のフォローをしてくれたんだったね」ではなく、「先週、休みの人のフォローをしてくれたんだってね、△△科長がすごく褒めてたよ」などと伝えます。
実は、第三者を経由して間接的に褒めたほうが、結果的に相手を喜ばせることができます。
「△△さんは私が手伝ったことを見てくれていたんだ」と、嬉しい気持ちになっていくのです。
“したたか”ともいえる褒め方の工夫が、周囲の人を惹ひきつけ、チームで課題を解決していく雰囲気づくりに寄与します。
昨今は、試行錯誤を重ねながら正解に近づいていく仕事のスタイルが必要になっていますから、初動を早めて行動量を増やし、トライ&エラーをしていく必要性が高まっています。
より複雑になっていくさまざまな課題を、チームで解決していくことが求められるようになりました。
だからこそ、若いうちに「巻き込み力」を実装してしまった方が良いのです。
テクノロジーと環境変化が加速し、従来のようなキャリアアップの一本道はなくなりました。自分のキャリアを築いていくには、自ら動き出し、失敗を重ねながら修正していくことが最も確実です。ロールモデルはもはや画一的には存在しないので、自分自身で取り組んでいかなければいけないのです。
仕事に慣れ、一人でいろいろなことが行えるようになる20代後半にさしかかると、新しい仕事をたくさん振られることでしょう。
処理能力の高い優秀な社員でも、それを一人で行い続けるのには限界があります。
それがわかっているトップ社員は、周囲のメンバーを巻き込み、チームで仕事をするスタイルを確立していたそうです。
例えば、託したメンバーが取り掛かりやすいように事前準備を整えたり、手順書を作ったりと、相手が取り組みやすい状態にしていたようです。
いきなり依頼せず、最初に相手のメリット、もしくは理由や背景を説明してから具体的な依頼をします。
そして最後に、相手の心理的なハードルを下げて、確実に動いてもらえるような一言を添えるのです。
つまり、より多くの人を巻き込もうと、常に「Win-Winの関係」を意識して行動する姿勢が身についているのです。
さらに、トップ社員は20代から「人を褒ほめること」も積極的に行っていました。
仕事を遂行することは、業務ですし、いわば「当たり前のこと」ですから、特段褒める必要はないよね、という方もいると思います。しかし、トップ社員は同期や同僚、ときには上司や先輩も上手に褒めていたのです。相手を心地よくさせながら、うまく巻き込んでいるのです。
褒めるのにも技術があり、効果的だと考えているのは「伝え聞き」です。
たとえば、直接「〇〇さんが休みの時のフォローをしてくれたんだったね」ではなく、「先週、休みの人のフォローをしてくれたんだってね、△△科長がすごく褒めてたよ」などと伝えます。
実は、第三者を経由して間接的に褒めたほうが、結果的に相手を喜ばせることができます。
「△△さんは私が手伝ったことを見てくれていたんだ」と、嬉しい気持ちになっていくのです。
“したたか”ともいえる褒め方の工夫が、周囲の人を惹ひきつけ、チームで課題を解決していく雰囲気づくりに寄与します。
昨今は、試行錯誤を重ねながら正解に近づいていく仕事のスタイルが必要になっていますから、初動を早めて行動量を増やし、トライ&エラーをしていく必要性が高まっています。
より複雑になっていくさまざまな課題を、チームで解決していくことが求められるようになりました。
だからこそ、若いうちに「巻き込み力」を実装してしまった方が良いのです。
テクノロジーと環境変化が加速し、従来のようなキャリアアップの一本道はなくなりました。自分のキャリアを築いていくには、自ら動き出し、失敗を重ねながら修正していくことが最も確実です。ロールモデルはもはや画一的には存在しないので、自分自身で取り組んでいかなければいけないのです。
4 できる人は、若いうちに始めている
自己開示と初動力、そして巻き込み力──。
この3つの武器を20代のうちに装備した5%社員が、その後30代、40代になって大活躍しています。
あなたも、20代のうちにこうした力を身につけておくことで、30代以降に「仕事を一緒に!」という社内外からお呼びがかかりやすくなります。
それは、キャリアを大きく展開していくのに役立ちます。
そして、この3つの習慣は、ミドル以降の世代に推奨される行動特性の「PEDAL」に非常に共通している部分が多いのです。
「PEDAL」については、PEDALは、「まずやってみる=Proactive」「仕事を意味づける=Explorer」「年下とうまくやる=Diversity」「自ら人と関わる=Associate」「学びを活かす=Learn」 の頭文字をとったもので、下記のリンクのブログにもご紹介をしましたので、是非ご興味のある方は見てみてください。
この3つの武器を20代のうちに装備した5%社員が、その後30代、40代になって大活躍しています。
あなたも、20代のうちにこうした力を身につけておくことで、30代以降に「仕事を一緒に!」という社内外からお呼びがかかりやすくなります。
それは、キャリアを大きく展開していくのに役立ちます。
そして、この3つの習慣は、ミドル以降の世代に推奨される行動特性の「PEDAL」に非常に共通している部分が多いのです。
「PEDAL」については、PEDALは、「まずやってみる=Proactive」「仕事を意味づける=Explorer」「年下とうまくやる=Diversity」「自ら人と関わる=Associate」「学びを活かす=Learn」 の頭文字をとったもので、下記のリンクのブログにもご紹介をしましたので、是非ご興味のある方は見てみてください。