評価される、伸びる女性とは、仕事のオファーやチャンスが多く、引き合いがある人ということになります。例えば、「あなたにこの仕事をしてほしい」とか、「プロジェクトに入ってほしい」と言われるような人です。

このような人の特徴は、目の前の仕事を積み重ねることによって人をまとめる役割を果たせたり、仕事のステージを上げ、自分を成長させていけるということがあげられます。

言われたことだけやるのではなく、仕事全体に責任感を持って、自発的に動く、といったような仕事への態度ということになりますでしょうか。

その他には、こんな特徴があります。

・プラス思考で、自己肯定感が高く、自分の経験や実績を大事にできる
・自発的にセミナーに参加するなど、自分に投資を欠かさない
・自分自身の眼の前にある仕事に全力で打ち込むことで、仕事に面白さを見つけ、仕事を好きになれる
・周囲の人を大切にしていて、明るく楽観的な人柄である

いかがでしょうか。

一方、伸びない女性は、例えば、業務の工夫をせず、受け身であり、誰でもできるような楽な仕事から抜け出すことができません。そういう人は、業務を頼まれない、チャンスが来ないなど、仕事の引き合いがかからなくなってしまいます。いつまでも、自分よりも若い世代同じ土俵にいる人ということになるでしょう。

特徴としては、以下のようなものがあげられています。

・焦るばかりで、何も行動しない割に、愚痴ばかり
・仕事に対する姿勢が受け身で、「私は何もできない」と言い、謙遜したつもりになっている
・求められていない部分にこだわり、独りよがりの仕事をしている
・最後のツメが甘く、手抜きをする

いかがでしょうか。

せっかく仕事をしていくのであれば、伸びる女性になって、生き生きと働きたいですよね。

そこで、「伸びる女性」になるための習慣を列挙してみました。

１：まずは、やってみる
２：選ぶときは、「簡単」より「難しい」
３：「安定・安心」より「変化」
４：仕事を存分に楽しむ
５：集中する時間を作る
６：仕事は最後まで丁寧に
７：ロールモデルやメンターを見つけよう
８：全力投球する
９：「できる」を探す

自分に取り立てて取り得なんてないと思っている人でも、できること、得意なことは必ずあるものです。

就職や転職においても、自分の個性や仕事の能力がどんなものか、客観的に言語化・可視化し、認めていくことで、今の自分を評価してくれる場所を見つけやすくなっていきます。

資格やスキルを身に付けるだけでなく、一つひとつの仕事を丁寧にこなしたり、まわりの人を大切にしたりすることで、あなたへの信頼度はどんどん高まります。あなたという人の市場価値は自分でなく、周囲の人が決めるものですので、自分自身の行動の何を喜んでもらえるのか？、ありがとうと言ってもらえているタイミングはどんなタイミングなのか、と、人の立場になって考えることができると、自分自身の価値を知ることができるのではないでしょうか。

働き方・仕事に対する考え方の変化や、結婚・出産などの重大なライフイベントによって転職あるいは退職を選択する理由としては、どんなものが考えられるでしょうか。

例えば、「これまでの経験を評価してくれるところで、キャリアアップしたい」「一定程度キャリアを積んだので、自分の実力を他社で試してみたい」といったようなポジティブな理由もあれば、「自分の会社でのキャリアパスが見えなくなった」「残業や体力勝負の部分が多く、体力的に限界、働き方を変えたい」や「ライフイベントを見越して制度の整った会社へ異動したい」といったように、キャリアパスの不透明さや、体力的な側面や、ライフイベントの影響などもあるのではないでしょうか。

もちろん、自分が勤めている組織が、ライフイベントの影響を受けにくい、受けても対応できる企業体力や企業風土がある場合は、こういったネガティブな理由での転職は最小限で済むのでしょうが、皆が皆、就職をした時に未来のことを見通せていたわけではありません。

一方、企業や転職市場は、30代の女性転職者に対してどのような条件を求めているでしょうか。

30歳代の社会人に求める内容としては、「これまでに一定の経験を積んできていること」や「入社後に即戦力として活躍できる、専門性・経験を持っていること」などがあげられると思います。

また、この年代の女性にライフイベントが大きく影響することは、良くも悪くも企業は知っています。企業は、企業としての利益を最大化できるような人事戦略を立てていきますので、少なくとも「誰でもいいから就職してほしい」ということではないわけです。

ですので、「ライフイベントがあろうと、長く働き続けたいという意思」や「時短や休暇制度を使うとしても、入社後にある程度実績を積んだ上で」と考えるのは、厳しいようですが、理解できる判断基準かと思います。

双方向から考えると、女性側には今後の働き方の変更を前提とした転職希望者が一定数いる一方で、企業側は即戦力としてしっかり働く意思と能力のある女性を求めている、というミスマッチともいえる状態があると言えると思います。

なので、このタイミングでの転職については、このミスマッチがあるということを前提に、自分自身の経験や知識、技能とライフイベントの影響や職場に求めるものと、職場が何を求めているかということをしっかり情報収集をして対応していく必要性があります。

30歳代になってくると、自分自身がその組織の中でどの程度の立ち位置にいて、キャリアパスとしてはどのようなものがあるのかということが見えてくるのではないでしょうか。

ある、なしだけでなく、自分がそれを望むのかどうか、女性の管理職がいるようであれば、ロールモデルになるかどうか、いないのであれば、自分が管理職になったらどのような働き方になるのかなど、様々な観点が見えてくることでしょう。

そういった中で、この先今の職場で続けていて大丈夫なんだろうか、これでよいのだろうかとモヤモヤした気持ちを抱えていく方も多いのです。

そこで、まずは自分自身が、今後どのようなキャリアを形成していきたいのか、どのような人生を送っていきたいのかについて、改めて考えていく必要性があります。

キャリアプランは、自分自身がなりたい自分になるための戦略ということになりますので、自分自身の現状を言語化し、自分自身の理想像とどのくらいの差があり、何をどうクリアしていけば、自分の理想像に近づいていけるのかについて考えていくことになります。

ただ、自分自身の中だけで考えていても答えが出ない場合がありますし、人に相談することで、事態が動いていくことがあります。

まずは近しい先輩や、上司に自分自身が現在の組織の中でどのようなキャリアパスを持てるかどうかについて、相談してみることをお勧めします。

女性にはライフイベントの影響があり、なかなか上司からは踏み込めないこともあります。
相談を持ち掛けることで、本人にやる気があったり、今後について一生懸命考えているということがあれば、自分からは見えていなかったキャリアパスを示してもらえたり、アドバイスをもらえたりすることがあります。

一方、転職をベースに考える場合には、まずは、一旦職務経歴書を作成していく中で、自分自身の核や軸になるような価値観を確認していくことをお勧めします。そうすることで、やみくもに転職活動を始めるよりも、より確実な打ち手を打つこともできるでしょう。