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産後の職場復帰に笑顔は必要か?

産後の職場復帰に笑顔は必要か?

産後の職場復帰に笑顔は必要か?

産後の職場復帰を控えていて、様々なことを準備していく毎日。

保育園、ファミリーサポート、ネットスーパーや、かかりつけの小児科、保育園の送迎や急な発熱等への対応など、考えないといけないことはたくさんあります。

イライラしたり、不安になって落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。

子供が泣き止まない時、思ったように家事が進まない時、夜泣きで眠れない時、家族の理解が得られず、苦しい想いをする時。

笑顔でいられない、そんな時もあるのではないでしょうか。

1 笑顔のお母さん、の呪縛

そんな毎日の中で、こんなことを考えていませんか?

・ママが笑顔なのが一番!
・毎日笑顔で子供に接するママでありたい
・笑顔で子供と遊びたい

笑顔……笑顔……笑顔。

笑顔の呪縛です。これも、アンコンシャスバイアスやイラショナル・ビリーフなのかもしれません。(アンコンシャスバイアスとイラショナル・ビリーフについては、文末にある別ブログをご覧ください)

皆さんはヨシタケシンスケさんという絵本作家をご存知ですか?

ヨシタケシンスケさんの絵本には、たくさんの子供たちとその家族が描かれていますが、実は、出てくるご家族はほとんど、真顔などで、笑顔はほとんど描かれていません。

それは、ヨシタケシンスケさん自身が子育て中に感じた「笑顔」に対する苦い記憶からきているようでした。

笑顔いっぱいで書かれている絵本は、余裕がある時に見ると、幸せな気持ちになったり、「私と一緒!」という共感の気持ちが生まれるかもしれません。

でも、子育てをしていると、いつも笑顔なんて無理!と。

子供に少しでもよい環境、よい両親であろうとすることや、絵本に描かれているステレオタイプな幸せが「笑顔の呪縛」になっているのではないかと思います。

そうすることで「イライラする自分はダメな親」「自分が笑顔でないせいで、子供に悪影響がないだろうか」なんて思ってしまうことになるのかもしれません。

でも、人間ですし、子育ては不測の事態の連続ですから、いつも笑顔でいることというのは、案外難しいものなんです。

「ねばらなない」というイラショナル・ビリーフは、自分の感情をマイナスな方へひっぱっていってしまいます。悲しみ、失望、怒り、そんな感情です。

2 自分の機嫌を自分で取る

とはいえ、大人ですから、いつも笑顔ではいられないけど、自分の感情だけで相手をコントロールするのは、健康な人間関係の構築という意味ではよくないことです。

そこで、自分の機嫌は自分で取っていく必要性があります。

自分がどういった時に楽しい気持ち、嬉しい気持ちになるのか。何が好きで、何が楽しいのか。そういった当たり前ともいえることをもう一度思い出してみてください。

そういった楽しい、嬉しい気持ちを再現できるような環境を、可能な範囲で自分で整えましょう。

ストレスコーピングといってもいいかもしれません。

ストレスコーピングとは、甘いものを食べる、友達とおしゃべりする、身体を動かす、なんでもいいのですが、ストレスを感じた時に行うストレス対処行動のことを言います。

自分の感情にふたをする、気が付かないふりをするのではなく、受け止めた上で、別のところでご機嫌を取ってあげてください。原因を取り除いたり、対処するのは、余裕がある時にで十分なのです。

3 今の幸せは、今決めなくていい

また、笑顔というのは、幸せであるということと密接に結びついて理解されることが多いと思います。

笑顔ではないというのは、幸せではないということと同じ、そう考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

幸せな時には、笑顔になる、笑顔であれば、幸せである、というのがイラショナル・ビリーフであったらどうでしょう。

幸せな時にはいつも笑顔なんでしょうか?
いつも笑顔で無い時には、幸せではないのでしょうか。

人は、不幸な時やつらい時にも笑顔を出すことがあります。
逆に、幸せな時に、ずっと笑顔だということではありません。

もちろん、その一瞬、一瞬という意味では当てはまることも多いでしょう。
しかし、人生はその一瞬一瞬の積み重ねであり、連続で、それ自体が物語としてつながっていくものです。

その瞬間だけの感情で、幸せなかどうかというのを定義することは難しいのではないでしょうか。

結構しんどかったし、大変なことの方が多かったけど、振り返ってみて、あの時自分は幸せだったんだ、ということは、今まで一度も経験はありませんか?

例えば、苦しい運動部の練習、負けて悔しかった試合、勝ってうれし泣きした大会、泣きはらした引退の時。でも、振り返ってみて、あの時の自分は充実していた、幸せだった、それはその時には気が付かなかった、なんてことはありませんでしたか?

遅くまで残業し、仲間で意見を戦わせて、ケンカになりかけたプロジェクト。何度もやり直しをしなければならなく、泣きながら書き上げた企画書。終わったら、嬉しいよりほっとした、なんて仕事の連続。でも、振り返ってみたら、自分はその中で成長していたことが判り、充実感や幸せだったと思うようなことはありませんでしたか?

幸せかどうかは、今決める必要性がないんです。

だから、笑顔でなくても、きっと大丈夫。笑顔があることは、喜ばしいことだけど、幸せであるということに、実は「ずっと」ということは、実は必要のない条件なのではないでしょうか。

こちらの記事もご覧ください。

◎産後の無理のない働き方のホントのところ
◎女性の妊娠出産をキャリアの壁にしない働き方のコツ
◎女性のキャリアに影響するアンコンシャスバイアス
◎女性のキャリアを幸せにする方法

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