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キャリア形成について社会人勉強会で講演しました

キャリア形成について社会人勉強会で講演しました

キャリア形成について社会人勉強会で講演しました

先日、社会人の勉強会グループで講演を依頼され、講演をしてきました。

社会人グループにせっかくお話しをする機会を頂いたので、アンケートを事前に作成し、今そのグループの中の方がどんなことを考え、どんなことを感じ、何に悩んでいるのかなどを教えていただき、その上でお話をさせていただきました。

本日は、その中でお話した内容について紹介を交えつつ、レポートしたいと思います。

1 やりたいことがありすぎることが悩みになる幸せ

その社会人グループは、比較的若い方から、中堅くらいまでの方が多い集団で意欲的学ばれているようでした。その為、これからミドル層に至ってキャリア形成の成熟期を迎えるような方々だと想像します。

どんな業界でも歴史や傾向などがありますので、業界について資料を集め、そのキャリアについてお話をさせていただきました。

今はインターネット環境もしっかりしていますので、SNSも含めて様々な情報に触れることが多い一方、その情報も様々で個人的な意見がさも全体の意見のように書かれているものもありますし、しっかりとデータに裏付けされたようなものもあります。

個人の意見そのものは、一例としてこれまた価値があるのですが、しっかりとデータなどを見ていくことも重要です。

ご依頼を受けた業界は、専門性が高く若い方が多い分野でしたので、「やりたいことがありすぎて、自分の方向性をどのように決定してよいかわからない!」なんて方もちらほらいらっしゃいました。

若いうちは、どんどん試着をし、自分にあった「服」を見つけていくことをする時期です。最初から決め打ちをせず、試着を繰り返すことで視野も広くなり、自分自身の新しい一面もみることができます。

また、いろいろな服を着てみるためには、極端なスタイルはワードローブの幅を狭めてしまうことがあります。日本の女性であれば、9号などが一番サイズ展開されている服が多いと思われますが、若いうちは9号サイズが着こなせるスタイルを維持できると、「試すことができる洋服の種類」も増えるでしょう。

その為には社会人基礎力のような、一般的に身に着けているといいと言われている素養はあった方が、似合いそうな洋服なのに、サイズがない!!なんてことにならずに済みます。

2 自主的に何かすべきだと思うけど、何したらいいのかわからない

何か頑張らないと遅れてしまう、といったように正体不明のものに追い立てられるように勉強されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

SNSでも、自分と同年代が活躍している様が発信され、自分に何もないと感じている方もいらっしゃるようです。

こういった方は、まだまだ多いようです。
現在のこの時代はVUCAの時代と呼ばれています。これは、変動性(Volatility)があり、不確実(Uncertainty)で、複雑(Complexity)、曖昧(Ambiguity)である意味だそうです。

そうすると、今正解、今勝ち組と言われているようなことは、明日には、来年にはガラッと変わってしまっているかもしれません。

どの専門家が来年は新型コロナウイルスが世界的に蔓延し、オリンピックも延期されると予測できた人はいなかったはずです。

そういった中で、他者からの評価ばかりを気にして自分の方向性を決めようとするのは、非常にがっかりする結果が待っている可能性を高めてしまします。

自分が本当に求めているものは何か、満足できるものって何なんか、自分の価値・価値観に気が付いていくことが必要です。

そうすることで、判断も自分軸になり、その判断によって引き起こされた結果についても、自然と納得できるようになるでしょう。

3 家庭と仕事と現実と理想が難しい

人には、その時々にたくさんの役割があります。例えば、ある時は学生であり、娘であり、市民であり、バイト先のメンバーであったりしますし、社会人になれば、会社の一員であり、娘であり、市民であり、サークルの一員であるかもしれません。

そうすると、どんなことでも何を優先し、重要度を高めていこうか、実際は優先順位を考えているはずです。

その優先順位が自分でしっかりと意識し、考えることができていれば、完璧にこなせなくても、自分の許容範囲の中で、生活をしていくことが可能になってくるかもしれません。

私自身も現在は、社会人であり、会社の一員で、娘で、妻で、母親であり、また、学生でもあります。そういった環境の中で、何を一番優先順位高く設定をしていくかについて、自分自身で立ち止まって考えていきます。

その時々で、優先順位は入れ替わることもあります。

しかし、優先順位を一定程度決めておくことで、優先順位を間違えて後悔する、その確率を低くしていくことができます。

優先順位の決め方は、重要度と緊急度でマトリックスを作って考えると比較的考えやすいですし、起こりうることを書き出して、こんな時どうする?なんて並び替えてみるシミュレーションも有効です。

例えば、仕事がすごく忙しい時期に、子供が熱を出した!なんて時に、「どうしてこんな時に熱を出したの」なんて心の中でイライラしてみたら、子供は敏感にそれをかぎ取ってしまいます。

イライラすればするほど、状況が悪くなるなんてこともあるでしょう。

でも、優先順位が決まっていれば、「この優先順位は自分でしっかり考えたもの。だから、これでいいのだ」なんて納得できますし、想定をしていれば、周囲へのヘルプも事前に準備ができるものです。

私は、キャリア形成をしていく中で、自己分析を非常に重んじていますが、その自己分析の中でしっかりそういった優先順位なども入れ込んでいくと、キャリアについての選択を行う際にも、様々なことを想定して検討を重ねていけると思います。

講演では、たくさんのお話をさせていただき、あっという間の講演時間となりましたが、参加者の方からも非常にたくさんの質問をいただいて、盛り上がりのある勉強会になったと、胸をなでおろした、そんな経験になりました。

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