Blog
ブログ

都道府県別にみた進学率と女性のキャリア形成について考えてみよう

都道府県別にみた進学率と女性のキャリア形成について考えてみよう

都道府県別にみた進学率と女性のキャリア形成について考えてみよう

2022年度の文部科学省の学校基本調査によると、全国の大学進学率は男女合わせて52.8%でした。都道府県別に見ると、女子の大学進学率が最も高いのは東京都で75.8%、次いで京都府で69.0%、山梨県で59.4%でした。一方、最も低いのは秋田県で37.3%、次いで鹿児島県と岩手県で37.9%でした。

女性の就業率については、2021年度の厚生労働省の調査によると、全国の女性の就業率は47.6%でした。都道府県別に見ると、女性の就業率が最も高いのは東京都で54.5%、次いで神奈川県で51.8%、埼玉県で50.7%でした。一方、最も低いのは岩手県で38.8%、次いで秋田県で39.3%、福井県で39.6%でした。

進学率が高く女性の就業率も高い県の特徴やキャリア支援の取り組み

東京都や京都府、山梨県など、大学進学率が高く女性の就業率も高い県には、以下のような特徴があります。

• 大学進学率が高い県は、教育熱心な家庭が多いことが一因とされています。
• 女性の就業率が高い県は、都市部に位置することが多く、多様な職種があることが一因とされています。

また、これらの県では、以下のようなキャリア支援の取り組みが行われています。

• 東京都では、女性の就業支援として、女性の起業支援や女性のための求人情報サイトの提供などが行われています。
• 京都府では、女性の就業支援として、女性のための起業支援や女性のための求人情報サイトの提供などが行われています。
• 山梨県では、女性の就業支援として、女性のための起業支援や女性のための求人情報サイトの提供などが行われています。

大学進学率も女性の就業率も低い県がなぜ低いのか?

進学率が低く女性の就業率も低い県には、以下のような理由が考えられます。

• 進学に必要な費用が高い
• 高校の進路指導が不十分である
• 地域の産業構造が農業や漁業などであるため、進学するメリットが少ない
• 都市部から遠く、進学するための移動が困難である

また、女性の就業率が低い県には、以下のような要因が考えられます。

• 高齢化が進んでいるため、介護や家事などの家庭的な役割を担う女性が多い
• 産業構造が農業や漁業などであるため、就業先が限られている
• 都市部から遠く、就業するための移動が困難である
• 高校の進路指導が不十分である
• 進学に必要な費用が高い

地域によって求められる人物像が違う?

ここから見てわかることは、地域が持っている教育資源、働く場所の多様化や、文化、医療や福祉の資源等多様な要素がまじりあい、その土地で求められている人物像は大きく異なるといえます。

インターネットがこれだけ発達し、多様化しているといっても、その国や、持っている文化、メインとなっている産業などの種類や状況により変わるというのは、当たり前といっては当たり前の状況かと思います。

また、そのような求められる人物像というのは、いつしか文化となり、周囲の人間だけでなく、女性の中にも入り込んで価値観を形成していきます。

そうなると、女性が小さいころから「女の子なんだからおとなしくしていなさい」「女の子らしく振舞いなさい」「女は愛嬌」などと言われ育ってくるように、「求められる女性像」を自分の中に持っていくのです。

仕事、あるいは会社ごとに求められる人物像が異なるのと同じ状況なのではないかと思います。

一方、この状況自体が今後の時代から求められているのだろうか?という問題に、対峙する必要性もあります。

都市部に住んでいるとわからないこともありますし、多様化自体が当たり前になってきて、その多様化を受け入れられないことが信じられないかもしれませんが、一方、今回挙げられたような進学率も就業率も低い地域では、多様化は身近ではないのです。

日本人全体がかつてそうだったように、地域全体で子供を育て、協力して野畑を耕し、災害時には助け合う、そういった文化を伝承しているのです。それは一つの大事な価値観であり、守らないといけない文化でもあると思っています。

問題なのは、こういった昔からある文化自体も多様化の一つの選択肢であるということが、時々議論から抜け落ちることです。

古臭い文化と言ってしまうと、簡単に切り捨てることができてしまいます。

多様化を受け入れて生きていく、進んでいくということは、ある意味自分の「個」が非常に試される環境でもあり、ある種、孤独であり、厳しさがあります。

今の社会がしんどい、という方もいるのではないでしょうか。時々、農村部へのIターンの話題などが出ますが、地域創生というのは、そういった文化も守りながら、多様化の一部として残していくことなのではないかと思います。

進学率が低い、就業率が低いということだけが問題ではないということです。答えがすぐに出るわけではないと思いますが、皆で議論し、アイデアを出していくことが重要なのではないかと思っています。

こちらの記事もご覧ください

◎年齢を重ねてからキャリアアップとして効果がわかる3つの習慣
◎キャリアアップをしたいのに努力できないと感じた人へ
◎40歳代以上のリスキリングがキャリアに及ぼす影響
◎女性のキャリア形成と副業解禁の行き先

ブログ一覧

Contact
お問い合わせ

お問い合わせはメールにてお受けいたします。