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Dx化の進む社会の中で事務職はどう生きるか?

Dx化の進む社会の中で事務職はどう生きるか?

Dx化の進む社会の中で事務職はどう生きるか?

DX化が進む中で、一部の事務職が余剰になる可能性が指摘されています。事務職は比較的女性が多い職種になりますが、事務職の方々は、キャリア形成について迷われるのではないでしょうか。

しかし、全体的には事務職の需要は減ることはなく、むしろ変化していくと考えられます。

事務職は、業務プロセスの改善やデータの処理、コミュニケーションなど、様々な業務を担当しています。DX化によって、自動化やAIなどの技術が導入され、一部の業務が自動化されることで、一部の事務職が余剰になる可能性があります。例えば、データ入力や文書作成などのルーティンワークが自動化されることで、それらの業務を行っていた事務職が必要なくなることがあります。

しかし、同時に新しい業務や役割が生まれることもあります。

例えば、自動化された業務の監視や管理、AIによるデータ分析や処理、業務プロセスの改善などがあります。また、事務職は、企業内での情報のやりとりやコミュニケーションなど、人間同士のやりとりを担当することが多いため、その役割はDX化によって減ることはありません。

さらに、DX化によって生まれる新しいビジネスチャンスや市場拡大などに対応するため、企業は新しい事業やサービスの開発を進めています。そのため、事務職は、新しい事業やサービスの立ち上げに必要な業務やサポートを担当することも期待されています。

今回の記事では、こういった内容を掘り下げてご紹介したいと思います。

1 事務職とはどんな仕事か?

事務職のキャリアには、さまざまな職種があります。以下は、事務職のキャリアについての一般的な情報です。

1) 一般事務

一般事務とは、企業や組織の日常的な事務業務を担当する職種です。電話応対や来客対応、書類作成やファイリングなど、広範囲にわたる業務を担当します。

>電話応対・来客対応: 電話や来客に対する応対を担当します。問い合わせ内容に応じて、相手を担当者につなげる、情報を提供する、アポイントメントを取るなど、適切な対応が求められます。

>書類作成・ファイリング: 企業や組織で扱われる書類の作成やファイリングを担当します。書類には、契約書、請求書、注文書、見積書などがあります。

>メール対応: 顧客からの問い合わせや社内外の連絡に対するメールのやり取りを担当します。正確な文面や適切なタイミングでの返信が求められます。

>会議・取材・イベントの運営: 企業や組織での会議や取材、イベントなどの運営を担当します。会場の手配や案内、プログラムの進行管理などが求められます。

>経費精算・出張手配: 社員の出張手配や経費の精算業務を担当します。正確な精算や手配が求められます。

>その他、上司や同僚のサポート、社内システムの管理、雑務など、その他の業務も担当します。

一般事務の業務内容は多岐にわたりますが、基本的には、企業や組織の円滑な運営を支える役割を担っています。正確で迅速な業務処理が求められるため、コミュニケーション能力やPCスキル、忍耐力などが必要となります。また、モチベーションを維持し、粘り強く業務に取り組むことが大切です。

2) マーケティングアシスタント

マーケティングアシスタントは、企業や組織のマーケティング部門で働くことが多い職種です。企画書や資料の作成、広告のデザインや制作、イベントの企画や運営など、マーケティングに関する業務を担当します。

>マーケティングプランの作成支援:マーケティング部門の責任者やマーケティングマネージャーが立てるマーケティングプランの作成において、データ収集や分析、ドキュメント作成などのサポートを行います。具体的には、市場調査や競合分析、広告媒体のリサーチ、消費者の購買行動分析、販売促進活動の企画、予算の管理などが含まれます。

>広告やプロモーションのサポート:マーケティングチームが展開する広告やプロモーション活動に関する資料の作成や、広告の企画・制作・実施、プロモーションイベントの準備・実施・レポート作成を行います。

>商品の開発支援:新商品のアイデア出し、商品開発のスケジュール管理、製品開発に関する情報収集、商品パッケージの制作や商品のマーケティング資料の作成など、商品開発に関する業務のサポートを行います。

>コミュニケーションのサポート:プレスリリース、広報資料、メディア向けの情報提供などのコミュニケーションに関する業務をサポートします。

>その他:その他、マーケティングチームが求める業務をサポートします。例えば、会議やイベントの開催サポート、データ入力やファイリング、社内外の連絡調整などが挙げられます。

マーケティングアシスタントの役割は、マーケティングチームの各メンバーをサポートし、マーケティングのプロセスを円滑に進めることです。データ分析能力、調査分析力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、マルチタスク能力などが必要とされます。また、ExcelやPowerPoint、Wordなどのオフィススキルが必要とされることが多いです。

3) 人事アシスタント

人事アシスタントは、企業や組織の人事部門で働くことが多い職種です。応募者の選考プロセスのサポート、新入社員の入社手続き、給与計算、社員データ管理など、人事に関する業務を担当します。

>採用業務のサポート:新しい社員を採用するための業務をサポートします。具体的には、求人広告の出稿やWebサイトへの掲載、応募書類の選考、面接日程の調整、入社手続きの手配などが含まれます。

>給与・福利厚生の管理:社員の給与や福利厚生に関する業務をサポートします。具体的には、給与計算、社会保険や年金の手続き、各種手当の管理、勤怠管理などが含まれます。

>労務管理のサポート:労働法や労務に関する問い合わせへの回答、規則・規程の整備や改定、労働トラブルの解決支援など、労務管理に関する業務をサポートします。

>社員教育・研修のサポート:社員の教育・研修に関する業務をサポートします。具体的には、研修プログラムの企画・実施、研修受講の手配、研修資料の作成・管理などが含まれます。

>社内規定の管理:企業が定める社内規定の管理を行います。具体的には、就業規則や倫理規定などの策定、変更、遵守状況の確認などが含まれます。

>社員情報の管理:社員の情報管理を行います。具体的には、社員情報の登録・更新・管理、各種証明書類の発行、年次有給休暇の管理、退職者の手続きなどが含まれます。

人事アシスタントは、人事部門において多岐にわたる業務をサポートすることが求められます。人事業務の法律・規則に関する知識やコミュニケーション能力、PCスキル、マルチタスク能力などが必要とされます。また、人事アシスタントは、社員からの問い合わせや相談を受けることもあり、人当たりが良く、コミュニケーション能力が高い方が重宝されるようです。

4) 総務アシスタント

総務アシスタントは、企業や組織の総務部門で働くことが多い職種です。会議の予約や手配、出張手配、施設管理、文具の発注、備品の管理など、総務に関する業務を担当します。

>施設管理:オフィスのメンテナンス、修繕、清掃などを管理します。具体的には、修理業者とのやりとり、備品の発注や管理、消耗品の補充、安全管理、災害対策の策定などが含まれます。

>会計・経理業務のサポート:会計・経理部門の業務をサポートします。具体的には、経費精算、請求書の処理、支払い業務の補助、予算管理、帳票作成などが含まれます。

>資産管理:企業が所有する資産の管理を行います。具体的には、固定資産の台帳管理、備品や文具の在庫管理、レンタル物品の手配などが含まれます。

>人事業務のサポート:人事部門の業務をサポートします。具体的には、社員の勤怠管理、各種届出書類の処理、社会保険や労災の手続き、社員情報の管理、面接や採用業務のサポートなどが含まれます。

>総務・庶務業務のサポート:企業の総務・庶務業務をサポートします。具体的には、来客対応、電話対応、郵便物の管理、書類管理、セキュリティー管理、イベントの企画・実施などが含まれます。

総務アシスタントは、総務部門において多岐にわたる業務をサポートすることが求められます。総務業務の法律・規則に関する知識やコミュニケーション能力、PCスキル、マルチタスク能力などが必要とされます。また、総務アシスタントは、社員や外部パートナーとのコミュニケーションが重要になるため、人当たりが良く、コミュニケーション能力が高いことが求められます。

5) 経理アシスタント

経理アシスタントは、企業や組織の経理部門で働くことが多い職種です。伝票入力、経費精算、請求書の発行、支払い処理、決算報告書の作成など、経理に関する業務を担当します。

>仕訳帳・伝票の作成:日々の取引に応じて、入出金の仕訳帳や請求書、領収書などの伝票を作成します。

>会計ソフトの操作:経理ソフトウェアを使用して、帳簿を作成します。具体的には、支払いや入金の処理、仕訳の入力、伝票の確認、仕訳帳の作成などが含まれます。

>経費精算:社員から提出された経費の明細書を集計し、会社規定に基づいて支払いを処理します。

>月次・年次決算業務:月次、年次の決算に向けて、帳簿の整理、仕訳の修正、財務諸表の作成などを行います。

>請求書処理:顧客からの請求書の処理を行います。具体的には、請求書の発行、入金の確認、入金の反映などが含まれます。

>資金繰り管理:企業の資金繰りを管理し、予算の管理や資金調達の準備を行います。

>経理監査の支援:年次監査などの際には、監査担当者のサポートを行います。具体的には、必要な書類の準備や、質問に答えるなどが含まれます。

経理アシスタントは、経理部門において多岐にわたる業務をサポートすることが求められます。会計ソフトウェアを使用するために、PCスキルや数字に強いことが必要とされます。また、緻密な業務が求められるため、正確性や細心の注意が必要です。経理アシスタントは、社内外の関係者とのやり取りも多く、コミュニケーション能力が高いことも求められます。さらに、会計・税務法規に関する知識や、財務諸表に関する知識を持っていると、より高いパフォーマンスを発揮することができるでしょう。

これらは、事務職の一例ですが、事務職には、さまざまな職種があります。事務職としてのキャリアを追求する前に、自分が得意とする分野を見つけ、それに特化することが重要です。また、スキルアップや資格取得などを行い、キャリアアップを目指すことも大切です。

2 Dx化の中での事務職の将来

DX(デジタルトランスフォーメーション)において、事務職に求められる能力や役割は大きく変化しています。将来的には、次のような変化が予想されます。

1) 自動化による業務の変化

AIやロボットによる自動化が進み、ルーチンワークが減少することが予想されます。従来、事務職が行ってきた業務の多くは、単純作業やデータ入力などでしたが、これらの作業はますます機械化されることになります。一方で、新しい業務として、AIやロボットの監視や操作、AIによる業務改善の提案や意思決定のサポートなどが求められるようになるでしょう。

>ルーチンワークの自動化:デジタル技術を活用することで、事務職の業務の中で繰り返されるルーチンワークを自動化することが可能になります。例えば、請求書の発行や受領確認、在庫管理、出退勤管理などの業務は、システムによって自動化され、従業員はより高度な業務に専念することができます。

>データ入力業務の削減:自動化によって、事務職のデータ入力業務は大幅に削減されます。自動化されたシステムによって、受注や売上データなどは自動的に集計され、エラーの発生が減ります。

>クラウドシステムの導入:クラウドシステムを導入することで、業務プロセスの効率化が図られます。クラウドシステムは、データの共有や共同作業を容易にするため、業務プロセスの改善に役立ちます。

>業務改善に向けた提案:自動化によって業務の可視化が進み、業務プロセスの改善や最適化が容易になります。事務職の従業員は、自分たちが担当している業務の改善に向けた提案を積極的に行い、自動化による効率化や生産性の向上に貢献することが求められます。

総じて言えることは、自動化によって、事務職の業務が大きく変化していくことが予想されます。自動化によるルーチンワークの削減やデータの自動処理によって、従業員はより高度な業務に集中することができ、業務プロセスの改善に向けた提案や実行によって、生産性の向上や業務効率の改善が期待されます。

2) データ処理能力の必要性

事務職には、大量のデータを扱う能力が求められるようになります。データを分析し、適切な形で活用できるようなスキルや知識が必要とされます。データ処理に必要な技術やツールの知識も、今後ますます重要になってくるでしょう。

>データの取り扱いが増加する:自動化によって、事務職においても大量のデータを扱うことが増えます。従来は紙ベースで行われていた業務も、電子化によってデータ処理能力が求められるようになります。例えば、在庫管理や請求書処理、社員の勤怠管理など、これまで紙ベースで行われていた業務も、デジタル化によって大量のデータが扱われるようになります。

>データの品質管理が必要となる:大量のデータを扱うことになるため、データの品質管理が重要になります。データ処理能力が必要となるのは、正確で信頼性の高いデータを処理するためです。データの品質管理が行き届かないと、誤った情報をもとに意思決定がされることになり、企業活動に悪影響を及ぼすことがあります。

>データの分析・活用が求められる:自動化によって蓄積された大量のデータを分析し、ビジネス上の課題を発見することが求められます。データ処理能力が必要なのは、膨大な量のデータから正確な情報を抽出するためです。ビジネス上の課題を発見するだけでなく、それを解決するための戦略を立案することも求められます。

以上のように、DX化が進む中で、事務職においてもデータ処理能力が必要になっています。大量のデータを扱い、品質管理を行い、分析し、活用するためには、データ処理能力が必要です。事務職の従業員は、データ処理能力を身につけることで、DX化に対応し、業務の効率化や生産性の向上に貢献することが求められます。

3) コミュニケーションスキルの重要性

DXの進展に伴い、情報共有や協調作業がますます重要になってきます。事務職は、他部署とのコミュニケーションを円滑に行い、問題解決に向けた協力関係を構築することが求められます。また、デジタルツールを活用したコミュニケーションの方法や、ビジネスマナーの変化にも対応する必要があります。

>チームワークの重要性が高まる:DX化が進むと、業務プロセスの自動化によって単純な業務が減り、複雑な業務が増える傾向があります。そのため、多岐にわたる業務をチームで協力して行う必要があります。コミュニケーションスキルが高く、チームワークを発揮できることが求められます。

>コミュニケーションによる課題解決が必要:自動化によって、業務が単純化される一方で、予期しない課題が発生することがあります。課題解決には、事務職の従業員同士のコミュニケーションが必要です。課題解決に必要な情報を正確に伝えるために、コミュニケーションスキルが求められます。

>データの意味を理解し、共有する必要がある:自動化によって蓄積された大量のデータを活用するためには、データの意味を理解し、共有する必要があります。データを扱うだけでなく、その背景や目的を理解し、データを共有することで、組織内での情報共有がスムーズになり、より良い意思決定が行われます。

以上のように、DX化が進む中で、事務職においてもコミュニケーションスキルの重要性が高まっています。複雑な業務をチームで協力して行うためには、コミュニケーションスキルが必要です。また、課題解決やデータ共有においても、コミュニケーションスキルが求められます。事務職の従業員は、コミュニケーションスキルを高めることで、DX化に対応し、業務の効率化や生産性の向上に貢献することが求められます。

4) プロセス改善に対する貢献

DXによって、業務プロセスの改善や最適化が求められるようになります。事務職は、その中心として、業務プロセスの改善や自動化に関する提案や実行に貢献することが求められます。

>プロセスの見える化:事務職は、業務プロセスに関わることが多く、プロセスの流れや問題点について把握していることが多いです。プロセスの見える化を行うことで、改善すべき点や問題点が明確になり、改善に向けた具体的なアクションを起こすことができます。

>データの分析:DX化によって、事務職が扱うデータ量が増えています。データを分析し、改善点を見つけることができます。例えば、顧客からの問い合わせの内容を分析することで、より良い顧客対応を行うための改善点を見つけることができます。

>業務自動化の提案:業務プロセスの自動化によって、業務の効率化や品質の向上が期待されます。事務職は、自分たちが行っている業務の自動化が可能であることに気づき、業務自動化の提案を行うことができます。業務の自動化によって、人的ミスを減らし、生産性の向上につながります。

>業務マニュアルの改善:業務マニュアルは、業務プロセスの改善において重要な役割を果たします。事務職は、業務プロセスに関する知識や経験を活かして、業務マニュアルの改善に取り組むことができます。改善された業務マニュアルは、業務の効率化や品質の向上につながります。

以上のように、事務職は、業務プロセスの改善において重要な役割を果たすことができます。プロセスの見える化やデータの分析、業務自動化の提案、業務マニュアルの改善など、様々な点で貢献が可能です。

総じて言えることは、デジタルトランスフォーメーションの進展によって、事務職の役割や業務が大きく変化していくことが予想されます。自己研鑽やスキルアップが不可欠ということになるでしょう。

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