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医療職のキャリア形成を今一度考えてみよう

医療職のキャリア形成を今一度考えてみよう

医療職のキャリア形成を今一度考えてみよう

医療職には、医師や看護師などの直接患者に接する診療職から、臨床検査技師や放射線技師などの技術職、医療事務員や病院経営管理者などのサポート職まで様々な職種があります。

それぞれの職種によって必要とされる資格やスキルが異なるため、キャリア形成の方法も異なってきますが、一般的にどうやってキャリア形成をしていくのか、その方向性の例についてご紹介していきつつ、特に今爆発的に資格者が増えている理学療法士について、話をしていきたいと思います。

1 一般的なキャリア形成の方向性

1)経験を積む

医療職の多くは、実務経験が非常に重要です。まずは、病院や医療機関などで働きながら、実務経験を積むことが大切です。実務経験を通じて、医療の専門知識や技術を習得することができます。

2)資格取得

医療職には、それぞれに必要な資格があります。例えば、医師の場合は医師免許を取得する必要があり、看護師の場合は看護師国家試験に合格する必要があります。必要な資格を取得することで、自分の専門性を高めることができます。

3)研修や勉強会に参加する

医療の技術や知識は常に進歩しています。自分自身のスキルアップのために、研修や勉強会に参加することが大切です。最新の技術や知識を学び、それを実務に取り入れることで、自分のキャリアを広げることができます。

4)スペシャリストになる

医療の分野には、専門的な知識や技術を持つスペシャリストが必要です。自分が得意とする分野に特化し、スペシャリストとしての道を進むことで、自分の専門性を高めることができます。

5)経営者やマネージャーになる

医療機関の経営者やマネージャーになることも、医療職のキャリア形成の一つの道です。経営やマネジメントに興味がある場合

2 理学療法士のキャリア形成について

理学療法士の将来性については、様々な意見があります。今回は、今後伸びていくだろうという理由について、紹介したいと思います。

人口の高齢化に伴う需要の増加:高齢化社会において、身体機能の低下や疾患によるリハビリニーズが増加しており、理学療法士の需要が高まっています。

医療技術の進歩によるリハビリニーズの増加:現代医療技術によって、生存率が向上し、多くの患者がリハビリテーションを必要としています。

予防医療の需要の高まり:健康維持や予防医療に対する需要が高まっており、理学療法士は、そのような取り組みにおいて重要な役割を果たすことができます。

グローバル化に伴う需要の増加:世界的に見ても、身体機能に関する問題を抱える人々が増えています。そのため、理学療法士の需要は、国際的にも増加すると予想されます。

以上のような理由から、理学療法士は今後ますます需要が高まる職業の一つとして、将来性が期待されています。ただし、技術の進歩によって、リハビリテーションに関する新しい知識や技術を常に学び、自己研鑽を行うことが必要不可欠です。

1)理学療法士のビジネス界への進出

一方、爆発的に資格者が増えているため、病院等で働く以外に、ビジネスに転向していく人もいらっしゃいます。
理学療法士がビジネス界で活躍している方も増えてきています。

そういった方々は、自身の専門知識をビジネスに活かし、新しい製品やサービスの開発に取り組んでいます。

例えば、企業での理学療法士の役割としては、以下のようなものがあります。

① 従業員の健康管理:職場での健康管理やストレスケア、運動指導などを行い、従業員の健康維持・増進に貢献します。

② 職場の安全対策:職場でのケガや事故を予防するための安全対策を行います。具体的には、職場環境の改善や職場での適切な動作の指導などがあります。

① 、②は産業理学療法という分野で専門性を磨いていっている方たちがいます。

③ 医療機器の開発・販売:医療機器メーカーでの勤務では、新しい医療機器の開発や販売、導入後のトレーニングやサポートなどを行います。

④ コンサルティング:医療関連のコンサルティング企業では、医療機関や施設の運営や改善、医療技術の開発などに携わります。コンサルタントをされる方ではMBAなどを取得していく方も増えてきています。

以上のように、企業での理学療法士の役割は多岐にわたりますが、企業での活躍には、医療に関する知識や技術に加え、ビジネス的な視点も必要となることがあります。

2)理学療法士の起業・独立

会社に所属する、ということ以外に、起業・独立する人も増えてきています。

良い面もクローズアップされていますが、理学療法士が起業し、独立して事業を開始する場合、成功率は一般的な起業家と同じように高いリスクを伴います。起業には多くの責任と努力が必要であり、多くの場合、最初の数年間は収益が見込めず、赤字での経営が続くことがあります。

しかし、起業家精神にあふれる理学療法士たちは、独自のアイデアやノウハウを生かして、新しいビジネスを創出している例もあります。実際、リハビリテーションに特化した事業を展開する理学療法士や、理学療法士と他の職種との協業による新しいビジネスモデルを構築する理学療法士などが、成功を収めています。

成功するためには、起業前に十分な市場調査やビジネスプランの策定、資金調達や法務手続きの適切な対応などが重要です。また、ビジネスに必要なスキルや知識を習得するための勉強やコンサルティングなども必要となります。成功率は高いとは言えませんが、情熱と努力をもって事業を展開することで、自己実現や社会貢献など、多くの面で充実したキャリアを築くことができる可能性があります。

また、近年、理学療法士による自費サービスが注目されており、その需要は年々増加しています。以下に、理学療法士が提供する主な自費サービスの動向をいくつか紹介します。

パーソナルトレーニング
理学療法士が提供するパーソナルトレーニングは、健康づくりや運動指導を必要とする個人に対して、個別に合わせたトレーニングプログラムを提供するサービスです。近年では、フィットネスクラブや専門のトレーニングジムなどでも理学療法士によるパーソナルトレーニングが提供されるようになっています。

オンラインカウンセリング
近年は、新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインでのカウンセリングが一般化しています。理学療法士も、オンラインでのカウンセリングを提供することで、より多くの人々の健康づくりに貢献しています。

リハビリテーションサービス
自費で提供されるリハビリテーションサービスは、公的な医療機関では提供されないような、より高度なリハビリテーションサービスを提供するものが多くあります。例えば、スポーツ選手のリハビリテーションや、特定の疾患に対するリハビリテーションなどが挙げられます。

以上のように、理学療法士が提供する自費サービスは多岐にわたり、需要が増えている傾向にあります。ただし、自費サービスは公的医療保険の適用外であるため、料金設定やサービス内容については慎重な検討が必要です。

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