雇用形態からみる今後の女性のキャリア―医療事務を考える
医療事務は、女性が再就職時に選ぶことが多い職種の一つで、現場を見まわしてみても女性比率が高い職場になっています。
雇用形態としては、常勤職員として雇用されることもあれば、医療事務を専門とする派遣会社からの派遣や、非正規雇用も多く、様々な雇用形態がある分、選択肢が多く、女性も自分自身の望む働き方が選択しやすいという利点があります。
一方、一般的には非正規雇用は不安定で、正規雇用は安定しており、昇給等も認められるという状況もありますし、例えば社内での教育などについても非正規雇用の方より正規雇用の常勤者を優先して提供されることが多いのも現状です。
今回のコロナ禍でも、会社の経営が厳しくなるとまずは非正規雇用労働者に対して、契約を終了するということが起こり、主に非正規雇用の方(アルバイトも込みで)の生活が困窮しているという報道もありました。特に、飲食業等サービス業では、女性の割合が高いこともあり、非常にクローズアップされたところでもあります。
今回は、この雇用形態からみた女性のキャリアについて、医療事務の仕事を主体に考えてみたいと思います。
雇用形態としては、常勤職員として雇用されることもあれば、医療事務を専門とする派遣会社からの派遣や、非正規雇用も多く、様々な雇用形態がある分、選択肢が多く、女性も自分自身の望む働き方が選択しやすいという利点があります。
一方、一般的には非正規雇用は不安定で、正規雇用は安定しており、昇給等も認められるという状況もありますし、例えば社内での教育などについても非正規雇用の方より正規雇用の常勤者を優先して提供されることが多いのも現状です。
今回のコロナ禍でも、会社の経営が厳しくなるとまずは非正規雇用労働者に対して、契約を終了するということが起こり、主に非正規雇用の方(アルバイトも込みで)の生活が困窮しているという報道もありました。特に、飲食業等サービス業では、女性の割合が高いこともあり、非常にクローズアップされたところでもあります。
今回は、この雇用形態からみた女性のキャリアについて、医療事務の仕事を主体に考えてみたいと思います。
1 登録型派遣と常用型派遣
一口に派遣といっても登録型派遣と常用型派遣というものがあり、それぞれ違うものとなっています。
登録型派遣とは、働こうとする方が、派遣会社に応募し、派遣会社からお仕事を案内されて就業決定し、派遣先企業と派遣会社間で結ばれる派遣契約期間だけ雇用契約を結ぶ形態です。契約を結ぶ相手は派遣会社となっています。一般的に皆さんが想像する形はこちらの派遣ではないでしょうか。
この場合、派遣期間が終了したら、雇用契約は終了です。その後、同じ派遣会社から派遣される場合も、あらためて雇用契約を結びあす。
自分のライフスタイルにあわせて希望の時間や期間のお仕事を選べるところが、登録型派遣のメリットのひとつになっています。
一方、常用型派遣はどうでしょうか。こちらは、派遣会社の社員として常時雇用している社員を企業に派遣する形です。これは登録型派遣と違い、派遣先企業での就業期間が終了しても、派遣会社と雇用関係は継続しているところが大きな違いです。
一社の契約期間が終了しても、雇用関係は終了することなく新たな企業に派遣されます。
もし、新たな派遣先がすぐに見つからない場合でも次の派遣先が見つかるまで給与が支払われます。これは登録型派遣と大きな違いで、生活の安定性を考えると非常にメリットがあるように感じられると思います。
常用型派遣は専門性を有していて、なおかつ優秀な人材を柔軟に活用したいという企業のニーズにマッチさせるために人材が確保されています。多い職種としては、比較的長期のプロジェクトを抱える研究機関や、技術系が中心になっているようです。
こうやってみると、派遣の中でも常用型派遣については概ね正規雇用と変わりないように見えます。
紋切り型に派遣は非正規雇用は立場が低く、正規雇用が立場が強い、と言えない面もあるのではないでしょうか。
登録型派遣とは、働こうとする方が、派遣会社に応募し、派遣会社からお仕事を案内されて就業決定し、派遣先企業と派遣会社間で結ばれる派遣契約期間だけ雇用契約を結ぶ形態です。契約を結ぶ相手は派遣会社となっています。一般的に皆さんが想像する形はこちらの派遣ではないでしょうか。
この場合、派遣期間が終了したら、雇用契約は終了です。その後、同じ派遣会社から派遣される場合も、あらためて雇用契約を結びあす。
自分のライフスタイルにあわせて希望の時間や期間のお仕事を選べるところが、登録型派遣のメリットのひとつになっています。
一方、常用型派遣はどうでしょうか。こちらは、派遣会社の社員として常時雇用している社員を企業に派遣する形です。これは登録型派遣と違い、派遣先企業での就業期間が終了しても、派遣会社と雇用関係は継続しているところが大きな違いです。
一社の契約期間が終了しても、雇用関係は終了することなく新たな企業に派遣されます。
もし、新たな派遣先がすぐに見つからない場合でも次の派遣先が見つかるまで給与が支払われます。これは登録型派遣と大きな違いで、生活の安定性を考えると非常にメリットがあるように感じられると思います。
常用型派遣は専門性を有していて、なおかつ優秀な人材を柔軟に活用したいという企業のニーズにマッチさせるために人材が確保されています。多い職種としては、比較的長期のプロジェクトを抱える研究機関や、技術系が中心になっているようです。
こうやってみると、派遣の中でも常用型派遣については概ね正規雇用と変わりないように見えます。
紋切り型に派遣は非正規雇用は立場が低く、正規雇用が立場が強い、と言えない面もあるのではないでしょうか。
2 日本の雇用の中での非正規雇用
医療事務に女性が惹かれる理由とは何でしょうか。
これは、やはり就職のしやすさ、また、就職した後に安定して働けるかどうか、ということが重要なのではないでしょうか。というのも、昨今、会社が倒産したり事業を縮小したりというのはよくあることでもあり、働いている先が急に倒産したり、すぐに辞めないといけない状態になることは避けたいわけです。
そうなると、病院というのは、比較的安定している職場に映るのではないでしょうか。
その安定している中で16~20万円程度のお給料がもらえるというのはメリットを感じる方も多いかもしれません。
しかし、非正規雇用という点で不安に思う方もいるかもしれませんが、実は医療業界の中で特に医療事務は派遣で働く人の数も多く、必ずしも少数派というわけではありません。
また、医療業界は「非正規雇用で働く人」も意外に多いところです。例えば、大学病院の医師が非常勤でバイトに出る、とか、看護師さんも夜勤でバイトをする、などといった形で非常勤勤務をしている人は思いのほか多いのです。
そういった意味で、病院組織というところが比較的非正規雇用に慣れているというところがあります。
これは、やはり就職のしやすさ、また、就職した後に安定して働けるかどうか、ということが重要なのではないでしょうか。というのも、昨今、会社が倒産したり事業を縮小したりというのはよくあることでもあり、働いている先が急に倒産したり、すぐに辞めないといけない状態になることは避けたいわけです。
そうなると、病院というのは、比較的安定している職場に映るのではないでしょうか。
その安定している中で16~20万円程度のお給料がもらえるというのはメリットを感じる方も多いかもしれません。
しかし、非正規雇用という点で不安に思う方もいるかもしれませんが、実は医療業界の中で特に医療事務は派遣で働く人の数も多く、必ずしも少数派というわけではありません。
また、医療業界は「非正規雇用で働く人」も意外に多いところです。例えば、大学病院の医師が非常勤でバイトに出る、とか、看護師さんも夜勤でバイトをする、などといった形で非常勤勤務をしている人は思いのほか多いのです。
そういった意味で、病院組織というところが比較的非正規雇用に慣れているというところがあります。
3 非正規雇用の利点・欠点
しかし、非正規雇用は立場も弱く、すぐにクビになったり、雇い止めになってしまったり、なんてこともあるかもしれないと思われる方も多いのではないでしょうか。
実際、今回のコロナ禍で、影響を強く受けた飲食業やサービス業は非正規雇用も多く、女性が多い業種が多かったこともあり女性の貧困問題というのも非常に多くクローズアップされました。
日本は正規雇用が非常に守られている制度設計がされており、正規雇用になるとすぐに辞めさせることができません。
しかし、非正規雇用の場合は、契約期間まで待てば、「更新しない」という形で雇用を修了することがしやすいという点があり、それが非正規雇用の大きな欠点として見られています。
一方、利点もあります。一つは、働き方を比較的自由度高く選べることがあります。正規雇用では勤務時間や勤務場所が規定されていることも多いため、自分の希望する働き方を選ぶことはまだまだできない会社も多いのです。
しかし、非正規雇用の場合は、比較的そこが選びやすく、自分の選んだ日程で選んだ時間帯働くこともできます。
正職員の場合、比較的短い期間で退職してしまうと、「なんでこんな短期間で辞めたんですか?」ということを聞かれてしまい、それだけで採用されないということもあります。しかし、非正規雇用の場合は「予めそのような期間での契約でした」ということも可能です。また、企業も力がある人は雇いため、場合により正職員になっていくことができるというメリットがあります。
私の勤務先でも、何人か非正規雇用から正規雇用になり、フルタイムで働き始める人がいますが、企業側にも自分のところと合うかどうかも含めて、お互いに「お試し期間」を作れることにメリットを感じており、徐々に最初から正職員として採用するリスクより、非正規雇用でお試しをする、ということに取り組み始めている企業が出てきています。
非正規雇用というとデメリットばかりがクローズアップされますが、キャリア形成の仕方として、まだまだ考え方としても多様性があると言えるでしょう。
Maruzonoでは、皆様のキャリア形成に関するご相談を受け付けています。キャリア形成に少しでも迷いがある方は、是非お気軽にお問い合わせください。
実際、今回のコロナ禍で、影響を強く受けた飲食業やサービス業は非正規雇用も多く、女性が多い業種が多かったこともあり女性の貧困問題というのも非常に多くクローズアップされました。
日本は正規雇用が非常に守られている制度設計がされており、正規雇用になるとすぐに辞めさせることができません。
しかし、非正規雇用の場合は、契約期間まで待てば、「更新しない」という形で雇用を修了することがしやすいという点があり、それが非正規雇用の大きな欠点として見られています。
一方、利点もあります。一つは、働き方を比較的自由度高く選べることがあります。正規雇用では勤務時間や勤務場所が規定されていることも多いため、自分の希望する働き方を選ぶことはまだまだできない会社も多いのです。
しかし、非正規雇用の場合は、比較的そこが選びやすく、自分の選んだ日程で選んだ時間帯働くこともできます。
正職員の場合、比較的短い期間で退職してしまうと、「なんでこんな短期間で辞めたんですか?」ということを聞かれてしまい、それだけで採用されないということもあります。しかし、非正規雇用の場合は「予めそのような期間での契約でした」ということも可能です。また、企業も力がある人は雇いため、場合により正職員になっていくことができるというメリットがあります。
私の勤務先でも、何人か非正規雇用から正規雇用になり、フルタイムで働き始める人がいますが、企業側にも自分のところと合うかどうかも含めて、お互いに「お試し期間」を作れることにメリットを感じており、徐々に最初から正職員として採用するリスクより、非正規雇用でお試しをする、ということに取り組み始めている企業が出てきています。
非正規雇用というとデメリットばかりがクローズアップされますが、キャリア形成の仕方として、まだまだ考え方としても多様性があると言えるでしょう。
Maruzonoでは、皆様のキャリア形成に関するご相談を受け付けています。キャリア形成に少しでも迷いがある方は、是非お気軽にお問い合わせください。