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看護師の再就職、問題解決症候群にご注意を!

看護師の再就職、問題解決症候群にご注意を!

看護師の再就職、問題解決症候群にご注意を!

看護師は、国家資格であり、慢性的な人手不足があると言われている職業の一つです。病院やクリニックでは欠かすことのできない一つのです。
しかし、一方で資格者の数は非常に多いのに、潜在看護師と言われる資格を持っているのに看護師として働いていない人が多いという現状もあります。
何故潜在看護師が多いのか、また、再就職で気を付けるべきポイントなどについて、今回まとめてみたいと思います。

1 潜在看護師が生まれる理由

看護師の数は、平成14年時点で現在170万人を超えているのですが、実際は55万人が潜在看護師と言われています。令和元年の記録では、就業者数は170万人弱であるという報告がされています。人数比を考えると、潜在看護師の数も多くなっていると思われます。

では、何故潜在看護師が生まれるのでしょうか。

大阪労働局の調査では、潜在看護師の85%が復職を希望しているという報告があります。その中には、夜勤ができない、子供を預ける場所がない、急な休みが取れない、介護のため、などの子育て等に関する理由が挙げられています。

また、最近の医療技術の進歩についていけない、医療事故が怖い、といったようなスキルに関する不安も指摘されています。

年齢を重ねてくると、そもそも二交代制の夜勤勤務は体力的に厳しくなってくると言った現状もあるようです。

医療機関での勤務は二交代制あるいは三交代制の勤務であることが多く、不規則な勤務の他、二交代制では夜勤が長時間にわたる勤務となるため、身体的にも精神的にも厳しい現場であると言えます。

一方、クリニック等では夜勤はありませんので、その点は回避できますが、クリニックの場合は1医療機関での勤務する人数が少ないため、休みが取りづらい側面があります。

子育てなどの、家庭の状況から、仕事だけに時間を使うことは難しい上、女性が多く、性役割意識も加えて家庭内のケアについて、強い期待を周囲も本人も持ちやすいということもあるかもしれません。

2 問題解決シンドロームとは?

問題解決シンドロームは、日本の社会で受験を経験している方であれば、誰でもかかっている可能性のあるものであると妹尾堅一朗氏は述べています。一般的に難関大学を出ている人ほど重症度が高いということです。

この問題解決シンドロームは、「問題と唯一解のセットを所与とする思考の病」ということで、例えば、「『問題』は与えられるものだ、と思うこと」「与えられた問題には必ず唯一の正解がある、と思うこと」「その唯一の正解は誰かがすでに知っていて教えてくれる、と思うこと」などとされています。

試験問題のように、問題提起については誰かがしてくれて、その問題に対する答えについては誰かが正解を知っていて、それが唯一であるといったような考えは、現実の社会では実際にはなかなか当てはまらないということも一方で感覚的にお分かりになると思います。

例えば職場の中で問題提起は「誰か」がするものではなく、その問題提起の答えは準備されておらず、正解についてはトライ&エラーを重ねていくということはご経験があるのではないかと思います。誰かが解決してくれる、解決するための正解があるはず、という思考は、誰かのトライ&エラーを許せない(間違っている!)と思う感覚に近いのかもしれません。

皆さんはどうでしょうか?

3 問題解決シンドロームと看護師

では、看護師という業務の中ではいかがでしょうか。

看護師は国家資格ですので、おそらく試験の時には問題解決症候群でよかったわけです。しかし、日常の業務ではいわゆる標準的な治療で全ての方が良くなるわけでもなく、また、予想しないことが非常的に起こり、その対処を求められます。

同じ病気でも、その人の持っているバックグラウンドで退院先や退院に必要な準備なども変わることも多いと思います。

その中で問題解決シンドロームに罹患していたらいかがでしょうか。
非常に強いストレスを受けてしまうことになるのではないでしょうか。

イレギュラーなことが多い、また、教科書通りにいかないから、問題や解決策はトライ&エラーを重ねながら、導いていくしかないのだという腹積もりがあれば、大変であることは変わらなくても、進んでいくことができるのではないでしょうか。

また、問題解決シンドロームに罹患していると、問題提起し、唯一の正解を持っているのは、上司である主任、師長や看護部長であるというある種のアンコンシャスバイアスも同時にある場合があります。

そうすると、自分の問題、自分の職場の問題、働きやすさややりがいなどについて、唯一の正解を与えてくれない頼りない人、という思いが生まれてしまうのではないでしょうか。

これも、日ごろの患者さんへの治療や対応と同様、トライ&エラーを重ねながら自分自身で問題や課題を見つけ、自分自身で試行錯誤していくんだという気持ちが持てると、少し自分自身も楽になってくるのかもしれませんし、仕事に取り組む姿勢も変わってくるのかもしれません。

私達キャリアコンサルタントも、コンサルタントと名前が付いているからなのか「解決策を導いてくれる人」「答えを教えてくれる人」と思われがちです。

しかし、実際には、キャリアコンサルタントはその人自身が自分自身を理解し、自分自身の人生の中でトライ&エラーを重ねながら今まで生きてきて培った価値観や知識・技術を明日からの生き方に活かしていくためのお手伝いをする専門職なのです。

そういった意味で、この問題解決シンドロームというのは、日本中にはびこる病ではありますが、病を自覚することにより、徐々に解放に向かっていくために必要な言葉であるように思います。

こちらの記事もご覧ください。

◎女性のキャリアに影響するアンコンシャスバイアス
◎産後の職場復帰をする女性は信念を変えよう!
◎女性のキャリアを幸せにする方法

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