女性のキャリア形成について大学で講義を担当しました
女性が多い首都圏の大学で、ポストコロナ時代のキャリア形成について講義を担当しました。
医療系の大学で、ほぼ就職が決まってこれから国家試験に臨み、社会人として旅立つ方々のキャリア開発支援にということで依頼を受けています。
キャリアコンサルタントの仕事は仕事の斡旋だけでなく、どのようなキャリア開発をしていくかについて、一緒に考えることになります。
なので、その大学生の皆さんにも事前にいろいろ考えていただきました。
今回は、大学生と一緒に行った講義について、レポートしたいと思います。
医療系の大学で、ほぼ就職が決まってこれから国家試験に臨み、社会人として旅立つ方々のキャリア開発支援にということで依頼を受けています。
キャリアコンサルタントの仕事は仕事の斡旋だけでなく、どのようなキャリア開発をしていくかについて、一緒に考えることになります。
なので、その大学生の皆さんにも事前にいろいろ考えていただきました。
今回は、大学生と一緒に行った講義について、レポートしたいと思います。
1 医療系大学生にとってのキャリア開発
医療系の大学は、卒業後は専門職での就職が基本になるケースが多く、国家試験を経て病院等への就職をする方がほとんどです。なので、いわゆる一般の大学のようにキャリアセンターでいろいろ相談をしながら、エントリーシートをして、企業研究をして……といったことを経験しないことがほとんどです。
また、医療系の養成校は、専門学校にせよ大学にせよ、専門職として働くことを想定してカリキュラムが組まれ、高い倫理観を身に着けられるように徹底的に「看護師とは」「理学療法士とは」などという倫理観について指導をされます。
別のブログにも書きましたが、職業倫理やそれにより形作られるその職業らしさと、自分の人格や自分らしさ、といったものが非常に近い関係性になることが多いのです。
つまり、自分らしいかどうかより、看護師として適正かどうか、理想かどうか、理学療法士として目指すべきものなのか、などについて考える機会が多いのです。一見、どの分野であるとか、領域であるとかいったようなことで自分が選択していると思われがちですが、「看護師として就職する自分」「作業療法士として働く自分」が判断しており、「〇〇として」の部分が知らず知らずのうちについて回るようになります。
そうすると、自分自身がどうしたいですか、と聞かれた時に、その仕事に就かない自分を想像しにくくなります。
専門職なので、当たり前と言えば当たり前なんですが、一方、非常に自分らしさの前に職業らしさが来て、それが疑われない、といったことに非常にリスクを感じてしまいます。
そういったことで、まずはしっかりキャリアってなんだ?って話をした上で、自分自身を知っていただくツールなどをご紹介し、実際の授業で行ってみました。
また、医療系の養成校は、専門学校にせよ大学にせよ、専門職として働くことを想定してカリキュラムが組まれ、高い倫理観を身に着けられるように徹底的に「看護師とは」「理学療法士とは」などという倫理観について指導をされます。
別のブログにも書きましたが、職業倫理やそれにより形作られるその職業らしさと、自分の人格や自分らしさ、といったものが非常に近い関係性になることが多いのです。
つまり、自分らしいかどうかより、看護師として適正かどうか、理想かどうか、理学療法士として目指すべきものなのか、などについて考える機会が多いのです。一見、どの分野であるとか、領域であるとかいったようなことで自分が選択していると思われがちですが、「看護師として就職する自分」「作業療法士として働く自分」が判断しており、「〇〇として」の部分が知らず知らずのうちについて回るようになります。
そうすると、自分自身がどうしたいですか、と聞かれた時に、その仕事に就かない自分を想像しにくくなります。
専門職なので、当たり前と言えば当たり前なんですが、一方、非常に自分らしさの前に職業らしさが来て、それが疑われない、といったことに非常にリスクを感じてしまいます。
そういったことで、まずはしっかりキャリアってなんだ?って話をした上で、自分自身を知っていただくツールなどをご紹介し、実際の授業で行ってみました。
2 自分が関心がある情報しか取り入れない人間の脳について知る
上記のような状況ですと、もはや、自分自身が取り入れる情報は「看護師としての自分」が必要としている情報だけになってしまいます。
メンタルアカウンティングというのですが、非常に盲目的になり、選択的に情報を集めるようになります。
網羅的に情報を集めようと思っていても、人間の脳は、暮らしやすくするために、情報をショートカットし、簡略化し、簡単な意思決定ができるような仕組みになっていますので、実際には自分が見たい情報しか見ないようになってしまいます。
例えば、妊娠している時、子育てしている時は妊婦や子供の姿ばかりが目に付くようになったり、便秘に悩んでいる時には、薬局にある便秘のポップにばかり目を奪われてしまします。
こういったことを経験していただくために、また簡単なワークをしていただきました。
私が簡単な指示をするだけで、皆さん関単に引っかかってくださいますので、学生さんたちも種明かしをすると歓声のような声が方々から上がってきていました。
皆さんが今得ている情報は、網羅的に与えられているものでなく、ほしい情報だけが集まってきやすい状態です。あなたの脳が、自然にそのように情報を得ています。
一方、インターネット広告などについても、より購買行動につながりやすいように、以前にそのページをクリックした人により多く関連した広告が表示されるようになります。
便利な反面、情報の偏りがどうしても出てきてしまいます。
メンタルアカウンティングというのですが、非常に盲目的になり、選択的に情報を集めるようになります。
網羅的に情報を集めようと思っていても、人間の脳は、暮らしやすくするために、情報をショートカットし、簡略化し、簡単な意思決定ができるような仕組みになっていますので、実際には自分が見たい情報しか見ないようになってしまいます。
例えば、妊娠している時、子育てしている時は妊婦や子供の姿ばかりが目に付くようになったり、便秘に悩んでいる時には、薬局にある便秘のポップにばかり目を奪われてしまします。
こういったことを経験していただくために、また簡単なワークをしていただきました。
私が簡単な指示をするだけで、皆さん関単に引っかかってくださいますので、学生さんたちも種明かしをすると歓声のような声が方々から上がってきていました。
皆さんが今得ている情報は、網羅的に与えられているものでなく、ほしい情報だけが集まってきやすい状態です。あなたの脳が、自然にそのように情報を得ています。
一方、インターネット広告などについても、より購買行動につながりやすいように、以前にそのページをクリックした人により多く関連した広告が表示されるようになります。
便利な反面、情報の偏りがどうしても出てきてしまいます。
3 自分の癖を知って一歩
今回の学生さん達は、ほぼ皆さん内定を取っており、まだ決まってしない方もおおむね決定できそうということ、就職をするためにというよりは、就職後によいキャリア開発ができるように、情報の収集や選択に自分自身の癖が出てしまうこと、また、自分自身の癖だと思っていることが、その職種だからこそのものが多くなっていることなどについて説明をしました。
自分が良いと思って決めた選択も、悪意はないにせよ、誰かに選ばされていた、ということもあるからです。
自分が満足ができる、自分らしいキャリア開発をしていくには、自分を知ることが重要であり、自分を取り巻く環境を知り、自分の情報選択の癖を知ること、についてを中心にお話をさせていただきました。
最後に、女性が多いクラスということでしたので、女性ならではの情報についてお知らせをさせていただきました。
自分が良いと思って決めた選択も、悪意はないにせよ、誰かに選ばされていた、ということもあるからです。
自分が満足ができる、自分らしいキャリア開発をしていくには、自分を知ることが重要であり、自分を取り巻く環境を知り、自分の情報選択の癖を知ること、についてを中心にお話をさせていただきました。
最後に、女性が多いクラスということでしたので、女性ならではの情報についてお知らせをさせていただきました。
4 妊娠・出産の制度について知る
まだ社会人になっていないと妊娠出産は遠い出来事で、どうしても自分事として情報収集をする方は少ないと思います。
しかし、実際には妊娠出産というのは、女性であれば切っても切れないライフイベントでありますし、それはパートナーになるであろう方にも関わっていただく必要性があります。
そういった意味も含めて、制度や状況を知って自分のキャリア開発について就職した先の同僚、先輩、上司と事前に価値感のすり合わせや、意見交換をしていく必要性があることをお伝えしました。
教員の先生にもご参加いただいていましたが、妊娠出産の時期にパートナーにされたことは、女性は本当によく覚えている、よいことも悪いことも、とお伝えしていたのですが、「それは本当にもっと前に教えておいていただきたかった。一語一句覚えているんですよ……」なんておっしゃっていました。
制度については、下記に別のブログのリンクを貼ってありますので、そちらをご参照ください。
しかし、実際には妊娠出産というのは、女性であれば切っても切れないライフイベントでありますし、それはパートナーになるであろう方にも関わっていただく必要性があります。
そういった意味も含めて、制度や状況を知って自分のキャリア開発について就職した先の同僚、先輩、上司と事前に価値感のすり合わせや、意見交換をしていく必要性があることをお伝えしました。
教員の先生にもご参加いただいていましたが、妊娠出産の時期にパートナーにされたことは、女性は本当によく覚えている、よいことも悪いことも、とお伝えしていたのですが、「それは本当にもっと前に教えておいていただきたかった。一語一句覚えているんですよ……」なんておっしゃっていました。
制度については、下記に別のブログのリンクを貼ってありますので、そちらをご参照ください。